宗派 曹洞宗
本尊 馬頭観世音菩薩
ご詠歌 霧の海 たち重なるは 雲の波 たぐひあらじと わたる橋立
369-1872 秩父市上影森675
石龍山 橋立堂 (橋立鍾乳洞) → その一
二日目の宿は、
彩の国ふれあいの森こまどり荘。
朝七時半に朝食を食べて、
すぐにチェックアウトをしまして、
昨日夕方に上って来た、
中津川の酷道や、
長いトンネルを下り、
再び秩父市街へと戻ります。
昨日最後の札所となった、
第二十七番・大渕寺の駐車場に車を停め、
午後九時丁度に本日の巡礼を開始します。
石標は山間の細い道をすすめますが、
とりまお馴染みの国道140号に戻りまして、
「椿森」バス停を右折して坂を上ります。
その距離わずか約1.4km...。
秩父札所で唯一、
ワタシが子供の頃から何度も来ている、
ここ第二十八番・橋立堂。
この観音堂は宝永四年(1707)の建立です。
掲げられた絵馬に、
馬が描かれたものがあります。
憤怒相の馬頭観音を本尊とする、
日本百観音の札所は、
ここと西国第二十九番・松尾寺のみ。
高さ27cmの本尊は、
弘法大師空海が柚の老木を、
自ら刻んだと伝わりますが、
実際には鎌倉時代の作とか。
本尊が馬頭観音だからでしょうか、
観音堂の右には馬堂があり、
左甚五郎作という、
二体の馬の像が祀られています。
ここは武甲山の西麓であり、
観音堂は高さ65mの岩壁の下にあります。
この一帯の石灰岩の岩屋には、
約三千年前の縄文時代の、
遺跡が発掘されています。
納経所は橋立鍾乳洞の、
入退場口も兼ねています。
ここはやはり元は修験の道場で、
昔は今宮神社の持堂だったようですが、
今は第二十七番・大渕寺の、
境外仏堂の扱いとか。
そもそも橋立鍾乳洞は、
修験の胎内くぐりの霊場で、
今も橋立堂の奥之院という扱い。
12万年前に形成された鍾乳洞は、
長さ130m、高低差33m
この中にもやはり、
縄文時代の住居の跡があるそうです。
ワタシは子供の頃から何度も、
この橋立鍾乳洞を訪れているもので、
今回は"足を残す"為にパスをして、
見学しているゾウを待つ間、
境内の土津園(はにつえん)さんで、
秩父の"牧場の味"という、
ソフトクリーム(400円)を食しました。
これがとても美味しくって、
大満足だったんですが、
しかしこれが後に、
大変なことになるとは、
この時点では知る由もありません。
最終日。
— ぞう@千葉県に山はない。 (@zou059) 2017年8月27日
札所 28番 橋立堂。 pic.twitter.com/MFtYZomTD1