西國三十三所順打ち巡礼記

旧・元【東京】江戸御府内八十八ヶ所順打ち巡礼記【遍路】

唐招提寺 〜開山霊廟(鑑真和上墓所)〜 その二

国指定史跡 唐招提寺旧境内
宗派 律宗 総本山
本尊 廬舎那仏
630-8032 奈良市五条町13-46
公式サイト http://www.toshodaiji.jp/




唐招提寺 〜開山霊廟(鑑真和上墓所)〜 → その一
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さて、今夜の宿は奈良市内のホテルで、
昨夜、予約をしておりますが、
まだ少し時間に余裕がありました。



唐招提寺・南大門  金堂前




てな訳で午後3時半過ぎに、
こちらも八年ぶりに、
唐招提寺にやって来ました。
こちらもその歴史等は、
その一をご覧下さい。
国指定史跡・唐招提寺旧境内に登録されています。





金堂  




国宝・金堂は奈良時代建立の、
寺院金堂としては現存唯一のものなんだとか。
つい先ほど参観した新薬師寺の本堂も、
奈良時代の建築ですが、
元々は本堂として建てられたものではないそうです。




唐招提寺金堂内陣の写真
唐招提寺金堂 国宝 毘盧遮那仏坐像の写真  唐招提寺金堂 国宝 千手観音立像の写真  



中央本尊は、国宝・乾漆盧舎那仏坐像。
像高304.5m、奈良時代末期の作
右は、国宝・木心乾漆薬師如来立像。
像高336.5m、平安時代の作、
てか、薬師如来が脇侍って凄いよね。
左は、国宝・木心乾漆千手観音立像。
像高535.7m、奈良時代末期の作。




国宝 講堂  唐招提寺講堂 重文 弥勒如来坐像の写真



国宝・講堂は、
平城宮の東朝集殿を改造したもので、
天平宝字四年(760)の移築。
現在改修中のようで、
木造持国天増長天立像はお留守で、
重要文化財・木造弥勒仏坐像、
像高283.3m、鎌倉時代作が、
お一人でポツンといらっしゃいました。



鐘楼  鼓楼



鐘楼の梵鐘は重要文化財平安時代作ですが、
鼓楼は国宝で仁治元年(1240)の建立。



戒壇



境内西側にある戒壇は、
受戒の儀式を行う場所で、
戒壇院の建物は嘉永元年(1848)焼失。
3段の石壇のみが残っています。




開山堂  御影堂



開山堂は元々は、
元禄年間(1688-1704)に建てられ、
徳川将軍家の位牌を祀る御霊殿でしたが、
明治十四年(1881)に現在地に移築されて、
国宝・鑑真和上坐像を安置する開山堂となります。
しかし鑑真和上坐像が御影堂に移されると、
覚盛上人、聖武天皇徳川家康を祀って、
本願殿と改称されますが、
平成二十五年(2013)に、
再び開山堂に戻ります。
現在は年に数日しか開扉しない、
御影堂内の和上像に代わって、
鑑真和上坐像の模造、
御身代わり像が祀られています。


御廟入口  御廟前の苔
御廟  御廟の宝篋印塔



最後は鑑真和上御廟・開山御廟にお参りします。



新宝蔵



新宝蔵は昭和四十五年(1970)完成の、
鉄筋コンクリートの収蔵庫。
例年春と秋に期日を限って公開。
いつか見学してみたいです。



宝蔵・経蔵



国宝・宝蔵は校倉造倉庫で、
北が宝蔵で南が経蔵です。
国宝・経蔵は奈良時代の建立で、
唐招提寺創建以前からあったもので、
唐招提寺で最も古い建造物であって、
日本最古の校倉造の建物なんだとか。



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