西國三十三所順打ち巡礼記

旧・元【東京】江戸御府内八十八ヶ所順打ち巡礼記【遍路】

【西国第十八番】紫雲山 六角堂 頂法寺

宗派 天台系単立
本尊 如意輪観世音菩薩
ご詠歌 わが思う 心のうちは 六の角 ただ円かれと 祈るなりけり
604-8134 京都市中京区六角通東洞院西入堂之前町248
公式サイト http://www.ikenobo.jp/rokkakudo/



【前の記事】

⇩ ⇩ ⇩



六角堂駐車場は台風接近に伴い臨時休業



さて、第十七番・六波羅蜜寺から、
第十八番・六角堂こと頂法寺に、
午前11時半に到着しました。
お寺に隣接して六角駐車場という、
有料パーキングがありましたが、
「台風接近に伴い臨時休業」と、
ちょっと何言ってるのか、
意味の分からない案内が出ており、
残念ながら閉鎖されております。
仕方がないのですぐ近くの、
タイムズに駐車しました。



六角堂頂法寺



さて、華道・池坊の、
発祥の地として知られる、
紫雲山頂法寺
本堂が六角形であることから、
六角堂の通称で知られています。




境内




淡路島に漂着した如意輪観音像を、
前世に唐土で信仰していた像であると、
念持仏としていた聖徳太子は、
十六歳の時に物部守屋討伐当たり、
「無事討伐出来たならば、
四天王寺を建立いたします」
と、戦勝祈願をして勝利します。
用明天皇二年(587)、
四天王寺建立の為に材木を求めて、
この京都盆地を訪れました。
太子が池で身を清める為に、
その念持仏を木に掛けると動かなくなり、
この地にとどまって人々を救いたい。
と、太子に告げた為、
六角形の御堂を建てて安置しました。
平安京造営の際にはこの六角堂が、
建設予定の中央に当たり、
取り壊されそうになりましたが、
その時黒雲が現れて、
堂は自ら北方へ約15m動いたそうです。
建仁元年(1201)、延暦寺の僧であった、
後の親鸞がこの六角堂に百日間参籠し、
九十五日目の夢の中に聖徳太子が現れて、
法然の専修念仏に帰依したとされています。




六角堂内




現在の本堂は明治十年(1877)の再建。
平面六角形の屋根を二重に重ねて、
手前には入母屋造、
千鳥破風付きの礼堂を設けますが、
とても複雑な屋根構成になっています。
内陣には秘仏本尊如意輪観音像を祀り、
向かって左に重要文化財毘沙門天立像、
右には不動明王立像を安置します。




不動堂
銅造不動明王立像  石不動



不動堂には、
銅造不動明王立像と石不動。



池坊のWEST18  六角堂が上から一望できます



池坊WEST18というビルの上からは、
六角堂が上から一望出来るようですが、
なんとなく入りづらくて遠慮しました。



六角堂左後方から  六角堂後方の覗き窓から見える諸仏




六角堂の後方には覗き窓があって、
諸仏に拝せるようになっていますが、
私の視力ではほとんど何も見えなかった。



聖徳太子沐浴の古跡



六角堂の北側に、
聖徳太子が身を清めたと伝えられる。
この聖徳太子沐浴の古跡の人工池があります。
この池の畔に、小野妹子を始祖とする、
僧侶の住坊があったそうで、
池坊」と呼ばれるようになります。




太子堂  太子堂内



人工池に面して
平面六角形朱塗り小堂、
太子堂があり、
二歳当時の聖徳太子を表した、
無仏太子像を祀っていました。



周囲は池坊のビルに囲まれている  周囲は池坊のビルに囲まれている



現在は境内は、
華道家元「池坊」の本部ビルの、
池坊会館や「いけばな資料館」など、
ぐるりと池坊関連のビルに囲まれています。



第18番御朱印



⇩ ⇩ ⇩
【次の記事】