元【東京】江戸御府内八十八ヶ所順打ち巡礼記【遍路】

習志野在住紀尾井町勤務の千葉都民。神社仏閣・歴史散歩、カメラ、ロードバイクが趣味。ラーメン(二郎京成大久保店ホーム)・蕎麦が好物。

姨綺耶山 長命寺 〜琵琶湖一周サイクリング(ビワイチ)二日日-4〜

宗派 天台宗系単立
本尊  千手観音・十一面観音・聖観音
523-0808 近江八幡市長命寺町157





琵琶湖一周サイクリング(ビワイチ)
初日→ 1234
二日目→ 123






日吉神社と長命寺入口




飲食店に釣られて来た門前ですが、
姨綺耶山長命寺は、
西国三十三ヶ所観音霊場の、
第三十一番札所です。
昔の人は第三十番札所の、
竹生島宝厳寺から、
船で参詣したとか。
いつかまた写経納経で、
出直すことにはなりますが、
やっぱりお参りしてみたい。
この長命庵の後ろから上ると、
石段はなんと八百八段とか。
ゾウはノーサンキューだそうで、
ワタシ一人で挑戦しましょう。



長命寺参道  宿院 妙覚院


さて石段を上り始めたのは、
13時50分。
石の大きさがバラバラで、
整っていないので、
かなり上り辛いデス。
程なく宿院の妙覚院があり、
一、二、三、四と石段を、
指折り数えた訳ではないので、
もう半分くらい来たのかな?
なんて思ったりもしましたが、
やはりまだ序の口でした。
上には全く何も見えません。




急な石段  ?な門




上にも下にも何も見えず、
足は攣りそうだし、
蚊に刺されてボコボコだし、
戻るに戻れず、
泣きたくなった。
途中こんな?な門があり、
果たしてこれがもうすぐ、
伽藍近くの合図なのか、
淡い期待を抱くワタシ。




まだまだ上は見えず



しかし進めども進めども、
上にも下にも何も見えぬまま。
絶望と疲労と足が痒いの三重苦。




石垣  漆喰の白壁



石垣らしき痕跡があったり、
漆喰の白壁があったり、
ここも昔は城のような、
役割があったのかもしれない。



聖徳太子礼拝石  冠木門




ようやく車で来た人の、
駐車場のすぐ近くに達しました。
聖徳太子礼拝石」
と、ありますが、
詳しい説明はありません。
この冠木門をくぐれば、
伽藍は目と鼻の先です。





ようやく到着





ようやく到着しました。
長命寺の伽藍下。
第十二代景行天皇の世に、
武内宿禰がこの地の柳の木に、
「寿命長遠諸願成就」
と、彫り長寿を祈願したところ、
宿禰は三百歳の長命を保ったとか。
その後、聖徳太子がこの地に赴き、
宿禰が祈願した際に彫った文字を発見。
すると白髪の老人が現れて、
その木で仏像を彫り、
安置するよう告げます。
太子は早速十一面観音を彫って安置。
太子は宿禰の長寿にあやかり、
長命寺と名付けたとか。
参拝すると長生きするそうです。
(聖徳太子は満48歳で亡くなりますが...)






重文・本堂  重文・三重塔





本堂は重要文化財で、
入母屋造・檜皮葺き。
大永四年(1524)の建立。
三重塔も重文で、
本堂の東側の丘の上にあります、
こちらは慶長二年(1597)の建立。
内部は非公開ですが、
初重に須弥壇があり、
桃山時代胎蔵界大日如来と、
鎌倉時代の四天王像を安置するとか。
本堂と三重塔の間は、
宝形造檜皮葺きの方三間の小堂、
護摩堂があります。
これまた重文で、
慶長十一年(1606)の建立とか。





本堂内






さて本堂内、
須弥壇中央には、
秘仏本尊の厨子があり、
左に重文の毘沙門天立像、
右に不動明王立像が立ちます。
厨子の中の本尊は、
「千手十一面聖観世音菩薩三尊一体」
で、いずれも秘仏ですが重文で、
中央が千手観音像、
右に十一面観音像、
左に聖観音像が安置。
千手観音像は像高91.8 cmで、
一木割矧造、素地截金仕上げで、
平安時代末期の作と推定。
十一面観音像さ像高53.8 cmで、
千手観音像より古く、
10世紀ないし11世紀の作と推定。
そもそもはこちらが当初の、
本尊であった可能性があります。
聖観音像は像高67.4 cmで、
鎌倉時代の作と推定されています。
絶対秘仏ではなく、
最近では花山法皇の、
一千年忌を記念して、
平成二十一年(2009)の、
10月1日から10月31日の間、
開扉されたとか。
昭和二十三年(1948)以来、
六十一年ぶりの、
ご開帳だったそうです。




境内から琵琶湖を見下ろす




本堂から見下ろす琵琶湖が絶景で、
本当に八百八段上ってヨカッタ。
(↑この時には下りることを忘れてる)





三仏堂と護法権現社拝殿、鐘楼  三仏堂内の釈迦・阿弥陀・薬師三仏





本堂のすぐ西側に建つ三仏堂は、
入母屋造檜皮葺きで丹塗の堂。
永禄年間(1558-1570)頃の建立。
寛政五年(1793)に改造されているとか。
堂内に釈迦・阿弥陀・薬師の、
三仏の立像が見えました。
三仏堂の西には渡り廊下があり、
護法権現社の拝殿があります。
三仏堂と同じく入母屋造檜皮葺きで、
永禄八年(1565)頃の建立と推定。
本殿は一間社流造で江戸時代後期の建立。
祭神は武内宿禰です。





如法行堂



如法行堂は、
勝運将軍地蔵尊
智恵文殊菩薩
福徳庚申尊を安置するお堂です。



鐘楼  長命寺鐘楼の案内




鐘楼も重要文化財で、
境内西方の高い位置にあります。
入母屋造檜皮葺きの、
重層、袴腰付き。
慶長十三年(1608)の建立。



鐘楼内


内部の梵鐘は、
鎌倉時代の鋳造と、
推定される古鐘とか。




修多羅岩  鐘楼の前から境内を見下ろす



本堂や鐘楼の裏には、
「修多羅岩」や
「六所権現影向石」など、
巨岩が露出していて、
巨石信仰の名残なんだとか。
さあ、ゾウが待っているので、
そろそろ下界に下りようか。