先日、五月病明けの新入社員たちと思われる、
泥酔した集団を見かけました。
私にも経験がありますから、
説教めいたことを言うつもりはないんですが、
のんべぇの先輩として一言。
酒が強い?、酒に弱い?・・・。
飲める量の話ですか??。
そんなこたぁ、どうでもいいんです。
私は「酒が強い」とされていますが、
それを自慢するつもりはありません。
そもそも、酒が飲める、飲めないという線引きから説明。
酒がまったく飲めない「下戸」の人、
アルコールを受け付けないという人は、
アルコール代謝のための消化酵素が欠損している人々です。
遺伝子レベルの話ですから、
「飲んで鍛える」なんていうのは無理です。
絶対に飲めるようにはなりません。
これは仕方のないことなんです。
この「下戸」の遺伝子は一人の人間から始まったとされていますから、
「下戸」の方々同士は、遠い昔同じ先祖だったのかもしれません。
次に「強い」「弱い」の線引きですが、
これは少しは消化酵素の働きのいい人と、そうではない人だという、
違いもありましょうが、
ほんとんどの場合、これ、上でいう「飲んで鍛える」ことによって、
少しづつ飲めるようになった人。
でもこれ、「鍛えられた」わけではなく、
「麻痺しちゃった」、「ぼけちゃった」だけなんです。
アルコールも立派なドラッグです。
つまり身体には毒なもんですから、
取りすぎれば、身体は危険であると「信号」を送ります。
これが「吐き気」や「頭痛」なんですが、
何度危険信号を送っても、無視され続ければ、
身体は「勝手にしやがれ」状態となり、
だんだんこの反応が出なくなるだけなんです。
これ「耐性」というものです。
人間は毒や刺激を受け続けると、
「麻痺」して「ボケ」ちゃうんです。
同じ香水ばかりつけていると、鼻はその匂いがわからなくなり、
もの凄い量の香水をつけいてるおばさんもこれですし、
すぐに風邪薬を飲む人が、あまり効かなくなるのも、
ある意味これです。
酒が強いと自慢するというのは、
自分の「麻痺」具合を自慢しているようなもんで、
ぜんぜん凄いことじゃありません。
たとえばこれ、他のドラッグで、
「俺、あれいっくらやったって、全然効かないんだよねぇ。」って、
自慢しているジャンキーだったら笑っちゃうでしょ。(笑)
カフェイン中毒者がさ、
「俺、コーヒーじゃんじゃか飲んでもバリバリ寝れるぜぇ。」なんてね。
とにかく他人に無理強いをしたりせずに、
自分の量を知って、美味いと感じている範囲で、きれいに飲む。
これが本物の酒豪ってやつですよ。えぇ。
これ、分かっちゃいるんですが、毎朝後悔している私です・・・。
だって、お酒が私を愛しているもんで、
どうしても私に飲まれたがるんですもん・・・。(←ばか)