「二つの山河」


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松江豊寿さんについて調べていると、
中村彰彦さんの直木賞受賞作のこの小説が、
松江の人生を描いたものであることを知りました。

二つの山河 (文春文庫)

二つの山河 (文春文庫)

さっそく買おうと、
地元の本屋を何軒かまわってみても、
都内の本屋を10軒近くまわってみても、
なぜかまったくありません。
文藝春秋の文庫目録に載っているので、
絶版ではないようですから、
自分の書店別館仕入れて、
自分で購入しちゃいました。(不正?)
1月9日に申し込んで、
昨日やっと職場近くのセブンイレブンに到着。
送料は無料です。(←売り込みセールス)




約240頁の文庫の中の、たった約80頁の短い表題作です。
松江家の先祖の話や彼の父の会津戦歴を交え、
松江豊寿の人生を、事実と関係者の談話のみで描いています。
創作・想像された逸話や台詞はまったくありません。
この短い作品がこんなに深い感動を呼ぶのは、
松江豊寿の生き方という素晴らしい素材に、
あまり手を加えていないからこそなのかもしれません。

いいです。感動しました。




映画「バルトの楽園」について、
中村彰彦さんはこの「盗作」だとして公開質問状で訴えたそうです。
結局金銭の支払いもなく参考文献として名前をあげることで和解。
そんな話を聞くと逆に、やっぱり観てみたくなりますねぇ。
この映画。

バルトの楽園 [DVD]

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実際の松江豊寿さんは髪も薄くて、
松平健さんほど男前ではなかったようですが・・・。




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