「キネマの神様」(文春文庫)


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キネマの神様 (文春文庫)

キネマの神様 (文春文庫)




原田マハ・マイブームの三作目は、
この映画のすばらしさを前面に押し出した小説です。
突然仕事をやめた40才手前のキャリアウーマンが、
ギャンブル&映画中毒のスチャダラ親父に巻き込まれて、
"映画の神様"に導かれて、家族の愛を見直して、
父は真の友情に出会うという、
あらすじにするとなんとも陳腐なストーリーですが、
数々の映画の素晴らしさを説く展開ながら、
結果的に読書の素晴らしさを再確認してしまう構成。
原田マハさんの小説は、
結局最後にいつも泣かされてしまいます。