「破線のマリス」


→ 「深紅」




破線のマリス (講談社文庫)

破線のマリス (講談社文庫)




テレビのニュース番組で映像の編集を担当する主人公。
編集の魔術は、視覚の罠か、虚実の合間を紡ぐ世界。
やがて彼女は自らが陥れた男性と交錯し合い・・・。



長男が生まれる寸前まで、
教育テレビの下請けで、
教育番組のADをしていたかみさんに、
映像編集の様子は何度も聞いていましたが、
生のニュース番組ともなれば、
その苦労は何十倍のことでしょう。




しかし、この小説は面白く、
そして怖かった。




サブリミナルも含め、
今ででこそ、映像効果に、
虚実の作為が可能なことは、
もう一般に知れ渡っておりますが、
この当時はどうだったのか。




報道の嘘を見抜くのも、
我々大衆と呼ばれる者達のつとめです。



大手ゼネコンがテレビCMを流す訳や、
本当は感染者が着用すれば効果があるものの、
実は予防にはあまり効果のないマスクを、
きちんと報道しない理由。
そして民意とされている今回の選挙結果も含めて、
テレビ局の事情ってやつも、
きちんと考えるべきことなのかもしれません。





さてそれはともかく、
野沢尚マイブームの到来を感じます。


にほんブログ村 歴史ブログ 史跡・神社仏閣へ ← 二つのブログランキングに参加しております。
人気ブログランキングへ ← よろしかったら応援クリックをお願い致します。