- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- 発売日: 2010/03/26
- メディア: DVD
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直訳すれば「オランダの奥さん」ですから、
最近ではその名称は憚られて、
「ラブドール」とかなんとか呼ばれているとか。
要するに「大人の玩具」の一種、
古くは「ダッチワイフ」と云われた代物。
この中身が空っぽのはずの一体の人形が、
心を持ってしまうという荒唐無稽なストーリー。
「物」の中に徐々に「心」が膨らんでいく行程は、
敢えて韓国人女優を起用して、
拙い日本語を利用して表現しています。
- 作者: 業田良家
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2000/02/01
- メディア: コミック
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原作はこの業田良家さんの短編漫画。
とても映画に出来るほどの題材ではありません。
脚本も書いたという監督の是枝裕和さんは、
どこか「ブレードランナー」にも似た、
「人間とは」「命とは」というテーマを掲げ、
この悲しきストーリーを紡ぎ出しました。
多くの映画評論家からは酷評されていますけれど、
私はなかなか素晴らしい作品だと思います。
手を怪我して穴が開き、空気が漏れてしまった主人公。
萎んでいく姿は、憧れる彼にはけして見られたくないもの・・・。
ただ彼は彼女を助けようと、お腹にある栓に息を吹き込む。
憧れの彼の吐息が、彼女の中へと満ちてゆく至上の刹那・・・。
こんな切なくて心が震えてしまうラブシーン。
日本映画では初めてでした。
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