「赤猫異聞」(新潮社文庫)

→ 「降霊会の夜」(朝日文庫)
「終わらざる夏」(集英社文庫) → 【上】【下】
→ 「マンチュリアン・リポート」(講談社文庫) 
「中原の虹」(講談社文庫)→ (1,2)(3,4)
→ 「夕映え天使」(新潮社文庫)
→ 「ハッピー・リタイヤメント」(幻冬舎文庫)
→ 「一刀斎藤夢録」(上・下)
→ 「月島慕情」
→ DVD「日輪の遺産」
→ 「日輪の遺産」(講談社文庫)
浅田次郎マイブーム その → 
→ 「浅田次郎」関連の記事






ヴィレヴァン




朝イチ珍しく家族全員揃って、
今日閉店の東習志野ヴィレヴァン
80〜90%OFF閉店セールに出かけました。
→ VILLAGE VANGUARD
→ 「ヴィレヴァン」関連の記事





くら寿司



そのままランチはこれまた珍しく、
子供らの大好きなくら寿司へ。。。
→ 無添くら寿司・千葉長沼店
→ 「くら寿司」関連の記事





くら寿司のラーメン  麺





くら寿司のラーメンは、
まあまあだけど値段それなりかな。。。




ビッくらポン!




ビッくらポン!は二つ当たりました。
パーシーげと!!。イェーイ。(*´∀`*)



茜浜  エス八





帰宅後、やっぱりピンディングの練習がしたくて、
一人、茜浜までサイクリング。
本日はこれにて終了デス。
そんな訳で今日は貯金の読書ネタでスンマソン。





赤猫異聞 (新潮文庫)

赤猫異聞 (新潮文庫)






浅田次郎さんの文庫化最新作。
久々に浅田ワールド全開で、
次郎リアンも大満足のオススメ作品。
「赤猫」とは本来「放火犯」を指す言葉ですが、
この小説では「火事」全般から転じて、
大火事の際の牢屋敷の「解き放ち」の、
囚人たちの符牒であるとしています。
通常「解き放ち」は、戻ってくれば罪一等を減じ、戻らぬものは磔獄門」。
この小説の時代背景は、大政奉還後の明治元年(1868)の暮。
新政府・官軍と旧幕府の行政区分が入り混じる激動期です。
死罪寸前で首のつながった博徒・繁松。
官軍に斬り込み"辻斬り"の罪で捕まった旗本の倅・七之丞。
与力に裏切られた夜鷹の元締め・お仙。
この「重罪人」の三人が一蓮托生、
「三人戻れば無罪、一人でも逃げれば全員死罪」と解き放たれます。
物語の進行は浅田さんお得意の後世の当事者たちが、
過去を振り返り供述する「藪の中」形式。
徐々に明らかになる事実。ラストは感涙必至デス。
最も心に残った文章はここ。
後に実業家として成功した繁松が、
これからの世を担うであろう、
明治政府の役人対してこう語ります。


私ァこう思う。
人間はみんな神さん仏さんの子供なんだから、
あれこれお願いするのは親不孝です。
てめぇが精一杯まっとうに生きりゃ、
それが何よりの親孝行じゃござんせんか。


親は子供に何かしてくれなんて、思やしません。
何をしてやれるだろうかって、そればっかり考えます。
神さん仏さんの本音も、同じでござんしょう。
できることならなんでもしてやりてぇんだが、
苦労はさせなきゃなりやせん。
手取り足取り育てて、
ぼんくらにしちまったんじゃかわいそうだ。
だから、泣かれても知らん顔したり、
ときには怒鳴りつけたり、尻を叩いたりいたしやす。
そうして、まっつぐに、真正直に育って、
どうにもこうにもならなくなったときにには、
手を貸しやす。神さん仏さんは、そうして下すった。
だから私も、子供らはそう育てます。