「秋月記」(角川文庫)


→ 「無双の花」(文春文庫)
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→ 「柚子の花咲く」(朝日文庫)
→ 「川あかり」(双葉文庫)
→ 「蜩ノ記」(祥伝社文庫)
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貯まりに溜まっている読書ネタがあるもので、
もひとつオマケにこちらの紹介。
今、ハマっているのは原田マハさんとこの葉室麟さん。




秋月記 (角川文庫)

秋月記 (角川文庫)




福岡藩支藩である秋月藩
この小藩を舞台に、実在する人間と事件を交え、
流罪の決まった黒幕と呼ばれるた藩の実力者の主人公。
その若き日を振り返る構成になっています。
志高き、若き日の主人公・間小四郎。
藩に蔓延る専横と陰謀。
小四郎はその持ち前の正義感で、
捨石となることを覚悟して刷新に挑みます。
その小四郎がなぜ流罪になる未来を迎えるのだろうか。
正義とはなにか、
男が命をかけて守るべきものとは。。。



山は山であることに迷わぬ。
雲は雲であることを疑わぬ。
ひとだけが、おのれであることを迷い、疑う。
それゆえ、風景を見ると心が落ち着くのだ。


ドロドロとした舞台の中で、
爽やかな感動を呼ぶ葉室麟さん。
幾度か書いておりますが、
私の中では藤沢周平さんの再来と感じています。