→ 「散り椿」(角川文庫)
→ 「神剣 人斬り彦斎」(ハルキ文庫)
→ 「蒼天見ゆ」(角川文庫)
→ 「春雷」(祥伝社文庫)
→ 「陽炎の門」(講談社文庫)
→ 「潮鳴り」(祥伝社文庫)
→ 「おもかげ橋」(幻冬舎時代小説文庫)
→ 「霖雨」(PHP文芸文庫)
→ 「銀漢の賦」(文春文庫)
→ 「螢草」(双葉文庫)
→ 「春風伝」(新潮文庫)
→ 「秋月記」(角川文庫)
→ 「無双の花」(文春文庫)
→ 「川あかり」(双葉文庫)
→ 「いのちなりけり」「花や散るらん」(文春文庫)
→ 「柚子の花咲く」(朝日文庫)
→ 「蜩ノ記」(祥伝社文庫)
→ 「葉室麟」関連の記事
心待ちにしているものの、
すべてを読み尽くしては、
なんても寂しくてやるせない、
葉室麟さんの遺作の文庫化。
八月末に上下二巻で角川文庫から、
新刊で発売されたのは、
先日紹介した映画化作品、
「散り椿」と同じ架空の藩を舞台にした、
「扇野藩」シリーズの一作。
浅野内匠頭の、
最期の遺言を聞いた、
旗本、永井勘解由。
将軍綱吉の勘気に触れて、
扇野藩お預かりの身の流罪人になる。
いずれは罪が許されれば大身であれど、
もし赤穂浪士が討ち入りをすれば、
罪が及ぶであろう勘解由の、
扱いに困惑する扇野藩の重役たち。
若くして夫を不名誉な死で亡くした、
琴が得意な風雅の道にたけた紗英を、
龍笛の使い手の、
勘解由の接待役として送り、
やがて勘解由が手をつけることを、
密かに期待する。
二つの派閥に割れていた扇野藩。
勘解由を紗英ともども、
闇に葬ろうとする策謀の中で、
次第に清き関係のまま、
心を通わせていく勘解由と紗英。
実際の赤穂事件の歴史上の人物、
大石内蔵助や堀部安兵衛、
寺坂吉右衛門が彼らと交わり、
綱吉や柳沢吉保、
細井広沢や公弁法親王を、
活き活きと描き、
全く新しい視点から、
「忠臣蔵」を描いた作品。
葉室麟さんは、
「花や散るらん」でも、
赤穂事件を絡めていますが、
ご存知の通り、かなり、
「赤穂浪士」マニアなワタシも、
最高に楽しめました。
ちょっと堀部安兵衛が、
格好良すぎのような気もしますが...。
→ 赤穂浪士討ち入りの日
→ 皇居東御苑(松之廊下跡)
→ 浅野内匠頭終焉之地
→ 大石良雄他十六人忠烈之跡
→ 萬松山泉岳寺〜浅野長矩及び赤穂義士墓その一・大石内蔵助良雄像その一〜
→ 高野山金剛峯寺〜浅野長矩及び赤穂義士墓その二〜
→ 台雲山花岳寺〜浅野長矩及び赤穂義士墓その三・大石内蔵助良雄像その二〜
→ 赤穂城跡・大石神社〜大石内蔵助良雄像その三〜
→ 吉良邸跡〜墨田区本所松坂町公園〜
→ 忠臣蔵夜咄 (角川文庫)
→ 「サライ 2007年 12/20号〜忠臣蔵を旅する〜」
→ 謎手本忠臣蔵〈上・中・下〉 (新潮文庫)
→ 「タイムスリップ忠臣蔵」 (講談社文庫)
→ 「いのちなりけり」「花や散るらん」(文春文庫)
→ 「七つの忠臣蔵」(新潮文庫)
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