「散り椿」(角川文庫)


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「散り椿」のチラシ






今、上映中という、
この葉室麟さん原作の、
映画「散り椿」。
ん?、どんな話だったっけか。
葉室麟さんの文庫化作品は、
すべて読んだつもりでしたが、
あらまぁ.....、
この作品抜けていたみたい。




散り椿 (角川文庫)

散り椿 (角川文庫)





不正を訴えて、
藩を追われた瓜生新兵衛。
妻と京都の寺に身を寄せて、
慎ましく暮らした十八年。
病気を患う妻は散り椿を眺めながら、
故郷の散り椿がもう一度見たいと呟く。
妻は亡くなる直前、自分の死後、
夫に故郷に戻ってほしいと頼む。
帰郷すると藩は権力抗争の真っ只中。
若き日の道場の友人達は、
事件の巻き添えで亡くなった者や、
栄進した者もいた。
その出世した友は榊原采女
かつて亡き新兵衛の妻が想い寄せた男だ。





お得意の権力抗争に巻き込まれる、
若き日の友人とのお話ですが、
今までの名作の良い部分を、
濃縮したような作品。
なるほど映画化に選ばれた訳です。
最近読んだ時代小説当りが多い。

くもりの日の影としなれる我ならば
目にこそ見えぬ身をばはなれず

「新兵衛、散る椿はな、残る椿があると思えばこそ、見事に散っていけるのだ」




でも、岡田准一ぢゃないんだよなぁ。。。。