西國三十三所順打ち巡礼記

旧・元【東京】江戸御府内八十八ヶ所順打ち巡礼記【遍路】

【関東第十九番】牛寳山 明王院 最勝寺 (目黄不動尊)

宗派 天台宗
本尊 釈迦如来
三十六童子 法挟護童子
132-0035 江戸川区平井1-25-32






先日大阪で訪問した企業の、
東京支社にご挨拶する為に、
江戸川区某所に出掛けました。
毎日毎日、数十年、
通学通勤で使用している総武線ですが、
ここ平井駅で降りるのって、
実は、人生初めてかもしれない。
そうそう、平井といえば、
関東三十六不動札所があったじゃない。




牛寳山 明王山 最勝寺  



守衛所のような朱塗りの囲いの中に、
阿吽の仁王が待機する、
牛宝山・明王山・最勝寺さん。
貞観二年(860)慈覚大師・円仁の草創で、
円仁の高弟良本阿闍梨が、
元慶元年(877年)に開山したという古刹。
元は本所の表町にあって、
大正二年(1913)に現在地へ移転されました。




門前の標柱  最勝寺 案内  



門前の標柱、案内板にその説明がありました。
元はここの末寺の東栄寺の本尊の不動尊が、
今はここの不動堂に祀られており、
これが古くから信仰されている
目白、目黒の地名の由縁ともなった、
江戸五色不動の、
目黄不動であるとされています。




→ 五色不動 - Wikipedia





本堂  寺務所



門正面にある本堂は釈迦如来が本尊。
その右手におそらく住居兼の庫裏があり、
その更に右にこの二層の不動堂が接続してあります。




不動堂




さて札所本尊を祀る不動堂。
庫裡で御朱印をお願いすると、
そのまま右手の渡り廊下で、
不動堂内のお参りの許可を頂きました。




目黄不動   目黄不動 近景




奈良時代の名僧・良弁作とも言われてる、
目黄不動尊に間近にお参り出来て感動。
童子も間違いなく同作者の造形。
私が推測するに鎌倉期の創作と思われる特徴を備えています。




ご朱印とご尊影図




こんな突然の思いつきでのお参りでも、
この差し替え式の御朱印帳はとっても便利です。



さてここは、こちらの最勝寺さんと同様、
大正・昭和初期に墨田区の本所から、
寺院がいくつも移転されており、
今も寺町を形成しております。
折角なのでその一部をご紹介。





善通寺  善通寺 案内  



真光院 明証院 善通寺
宗派 浄土真宗本願寺派
本尊 阿弥陀如来
132-0035 江戸川区平井1-25-38




大正四年(1915)移転。




成就寺  成就寺 案内  




嘉桂山 西光院 成就寺
宗派 天台宗
本尊 阿弥陀如来
132-0035 江戸川区平井1-24-33




明治十四年(1881)墓地、
昭和二年(1927)本堂、その他移転。




大法寺  大法寺 案内    




寳聚山 大法寺
宗派 日蓮宗
本尊 ?
132-0035 江戸川区平井1-25-37




昭和四年(1929)移転。