「修羅走る 関ヶ原」(集英社文庫)

 



修羅走る 関ヶ原 (集英社文庫)

修羅走る 関ヶ原 (集英社文庫)




一昨年二月に急逝した、
山本兼一さんの長編遺作の文庫化。
関ヶ原の一日のみを切り取り、
東軍・西軍、謀反側、
それぞれの視点から描いた戦国合戦模様。
すでに自らの死を覚悟している著者が、
戦国戦場の武士の台詞を使って、
「男とは」「義とは」、
「生とは」「死とは」と、
魂が迸るかのような問いかけをします。
500頁近い長編ですが、
引き込まれたままに読了してしまいました。
巻末、葉室麟さんの解説も良かった。