「陽炎の門」(講談社文庫)



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→ 「春風伝」(新潮文庫)
→ 「秋月記」(角川文庫)
→ 「無双の花」(文春文庫)
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さて今日は、
これから半年ほどの間なくなる、
憂鬱なD番の最終日。
そんな訳で最近文庫化された、
葉室麟作品の二連発。



陽炎の門 (講談社文庫)

陽炎の門 (講談社文庫)



親友を切腹に追い詰めても、
冷酷非情に藩政を遂行し、
若くして執政に登り詰めた主人公の前に、
自ら介錯した親友の息子が、
仇討ちに現れる。。。



あれ?なんかそんな内容、
葉室麟さん、前にもありませんでしたか?
いつもお馴染みのドロドロとした権力争いの中に、
武士の矜持、友情と確執、夫婦愛が描かれていて、
他の葉室作品と混同しそうになりましたが、
この作品は葉室麟さんには珍しい、
大どんでん返しが二度あり驚きました。
帯に「著者最高傑作」とありますが、
なるほど納得です。
ただ「最高に好きか?」
と、聞かれればどうだろう?
「最高に引き込まれた」のは事実で、
これも寝る間を惜しんで、
二度読了してしまいました。