瑞龍山 太平興国南禅禅寺 (南禅寺) ~琵琶湖疏水・水路閣〜

国指定史跡 南禅寺境内・南禅寺庭園・琵琶湖疏水
国指定名勝 南禅寺方丈庭園
宗派 臨済宗南禅寺派 大本山
本尊 釈迦如来
606-8435 京都市左京区南禅寺福地町
公式サイト http://www.nanzen.net/





重文 三門




永観堂の次はお隣に接する、
南禅寺に立ち寄りました。
この三門は重文で、
歌舞伎の『楼門五三桐』では、
石川五右衛門の、
「絶景かな絶景かな」
の、名科白で有名ですが、
実はこちらは五右衛門の死後、
三十年以上経った、
寛永5年(1628年)の建築デス。
藤堂高虎大坂夏の陣で戦死した、
一門の武士達の冥福を祈る為に、
寄進したものなんだそうで、
見学の出来る上層は「五鳳楼」といい、
宝冠釈迦如来十六羅漢像、
そして寄進者の藤堂家や、
大坂の役の戦死者の位牌が、
ずらりと並び安置されています。
後ほど訪問予定の知恩院三門や、
東本願寺の御影堂門とともに、
京都三大門の一つに数えられます。





南禅寺山門からみた境内の紅葉




さてこちらも実は紅葉の名所。
それだけではなく、
開基は亀山法皇で、
日本最初の勅願禅寺であり、
京都五山鎌倉五山の上におかれる、
別格扱いの寺院であり、
日本の全ての禅寺のなかで、
最も高い格式を持ちます。




法堂  法堂の今尾景年筆「雲龍図」





法堂は明治二十六年(1893)に焼失し、
明治四十二年(1909)に再建され、
その際に今尾景年の筆で、
この「雲龍図」が描かれました。
本当はこの奥にある、
国宝の方丈と庭園が見どころなんですが、
本日は時間の都合でパスします。




水路閣  水路閣下





明治二十三年(1890)完成の、
琵琶湖の水を京都に運ぶ琵琶湖疏水
南禅寺の境内を通る部分は、
古代ローマの水道橋をモデルに、
赤煉瓦で作られて、
水路閣」と名付けれらています。
おそらく完成当初の126年前は、
禅寺には全く似合わない、
浮いた存在だったはずですが、
今ではすっかり寺の風景に溶け込み、
調和して馴染んだ風景の一部です。