Prime Video「横道世之介」

横道世之介

横道世之介



いや、ただなんとなく、
なんの期待も予備知識もなく、
この映画をプライムビデオで観ました。
吉田修一さんの原作?
「悪人」とか「怒り」とか、
暗い作品多いよねぇ。







ヤベェわ、これ。。。




天真爛漫で天然系の、
横道世之介18歳が、
大学進学の為に、
長崎から上京して、
様々な経験をす情景と、
それを周囲の人々が、
数年後に思い返す構成なんだけど、
作者の吉田修一さんが、
昭和四十三年(1968)生まれで、
長崎から上京して、
法政大学に進んだ人で、
時代と設定はそのままで、
まさに自分の学生時代と、
まるかぶりの同時期のバブルの頃。
パー券だのダンパーだの、
ポパイだのブルータスだの、
DCブランドだの丸井の10回払いだの、
脳の奥底にしまわれていたフレーズの数々。
登場人物のファッションやクルマも、
なかなかの再現力です。
(センチュリーは当時の形式じゃなかったけど)
法政大学の多摩キャンパスは、
お隣だったので交流もありましたが、
ん?、なんか見覚えある光景が?
・・・と、思ったら拓殖大学も、
撮影協力にクレジットされていました。
自分の中の思い出では、
今とあまり変わりない風景のつもりでしたが、
冷静に当時の風景を再現すると、
こんか光景になるのかなぁ。
確かに人生で一番楽しかった日々だった。
それがもう四半世紀以上も前だなんて、
人生は本当に短いなぁ。
今、大学生活真っ只中の長男、
これからすぐに迎える次男が羨ましい。



横道世之介 (文春文庫)

横道世之介 (文春文庫)




映画は2時間半超の大作ですが、
なにやら尺の関係でカットしたのか、
説明が不足しているシーンが多々あります。
よし原作も買って読んでみよう。




清水谷公園の雨に濡れた昼顔