
- 作者: 住野よる
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2017/04/27
- メディア: 文庫
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最近、読んだ本について、
よく話題になる得意先の秘書の方に、
今更ながらこのベストセラーを薦められました。
そのカニバリズム系の題名の本なら、
文庫になる二年前から、
気にはなってはおりましたが、
私はご存知の通りの天邪鬼。
記録的な大ベストセラーで、
各文学賞を総ナメにしていますよねぇ。
最近実写映画化もされたとか。
でも要するに女の子が病気で死んじゃう、
「愛と死をみつめて」系の恋愛小説でしょ??
あの手のお涙頂戴系は苦手だし、
子供の頃に、
「マコ甘えてばかりでごめんね」
って、いつも揶揄われていたから、
トラウマなんすよ。
え?、違うの。
本当に佐川くん系のカニバリズム系??
ん?、それも違うんすか。
姪に聞いてみたら、
やはりすごい面白かったとか。
本屋で文庫を手に取り、
巻末を見て目を疑いました。
2017年4月30日第1刷発行で、
2017年8月8日第11刷発行ってなんやねん!!
男女二人の会話がどうにも、
キライな村上春樹さんの、
作品内のそれに似ていて、
ちょっと苦手ですが、
この進行とまさかのドンデン返し...。
(春樹調の種明かしもあります)
これは確かに新鮮で驚きました。
【名前のない僕】が、
亡くなったクラスメートを、
葬儀直後に回想する形式が、
独特な世界観を醸し出しているんだけど、
映画化は12年後の回想とか...。
それじゃぁなんか違うんだよなぁ。
本日地下鉄で移動ちうに、
クライマックスになり、
しばらく駅のベンチに座り込んで、
最後まで読み終えたら、
涙が止まりません...。
目を真っ赤にしながら、
恵み屋で地粉蕎麦を手繰りました次第。
たまには恋愛小説もいいね。
枯れ木に花は咲きませんがね...。
(´・ω・`)