「タクジョ!」(実業之日本社文庫)

公式サイト https://www.j-n.co.jp/books/?goods_code=978-4-408-55759-5




バーベキュー  ちらし寿司
ピザ  ベーコン  



さて、五連休二日目の、
みどりの日の今日は、
義娘(=長男の妻)の実家に招待されての、
バーベキューパーティだったもので、
さすがにブログネタにはならず、
貯金の読書ネタで失礼致します。




発売前から、全国の書店員さんの共感の声も続々到来!
2020年夏、注目度ナンバーワンの傑作お仕事小説!
本屋大賞第2位(2019年)に選ばれた感動作『ひと』の
作品舞台・砂町銀座がある東京都江東区に暮らし、
区内の営業所に配属された新卒のタクシードライバー・高間夏子(23歳)。

女性比率は3パーセント足らずという男社会で、個性あふれる先輩や同期たち、
そして家族に励まされながら、仕事に、恋に(!?)、全力で走り回る姿を、
温かく爽快な筆致で描きだす。

リスクを恐れず、自分の仕事を好きだ、と走り続ける人々の、
頼もしきナビとなる物語だ。――藤田香織(書評家)

→ 「東京タクシードライバー」(朝日文庫)
→ 「金のゆりかご」(集英社文庫)
→ 「あの日にドライブ」(光文社文庫)



さて、上記のリンク通り、
過去のブログ記事を顧みても、
タクシー乗務員を主人公にした小説は、
昔から少なからずありますが、
その内容を大きく分類すれば、
何らか他の職業からやむを得ず、
タクシー乗務員となった、なってしまった話と、
タクシー乗務員の職業そのものの、
エピソードを描くものに分かれます。
前出は大概大した取材もしていないものが多く、
後出はわずかな取材協力対象者から聞いたものが多く、
おそらくどちらも本当のタクシー乗務員から見れば、
かなりのツッコミが出ることでしょう。
コチラの作品は、分類すれば後出になりますが、
おそらく今までになかった大学卒の新卒ドライバー、
それもその女性ドライバーを描いた作品です。
"理系女=リケジョ"、"歴史女子=レキジョ"、
"泥棒女子=ドロンジョ"は聞いたことがありますが、
"タクシー女子=タクジョ"は初めて聞きました。
おそらく勤務状況や仕事内容はリアルなのかと思います。
ワタシにはタクシードライバーの経験はありませんが、
元新卒タクシー女性乗務員の知人は多数います。
しかしワタシはこんな新卒女性ドライバー知らない。
そもそも新卒女性ドライバーのほとんどは、
ずっとタクシードライバーをやりたくて、
入社したんではないんデスよ。
総合職になることを目的にしている子が多いんデス。
う〜ん、いや、それだけではなく、
どうも違うんだよなぁ。
なんか主人公の中身がおっさんなのデス。
著者はワタシよりも一歳年上デスが、
同じ千葉県出身の同世代の男性。
(主人公の父親は52歳の高校教師)
かといってこれよりもリアルな作品を、
ワタシが書けるかと聞かれてもそれは無理。。。
なんだろうこのモヤモヤ感。
なんか若い女性の内面の描き方が違うような気がする。
若い女性作家だったらどうなんだろう。
いや本当に新卒女性ドライバーが書いたら、
どんな描き方になるのだろう。
まぁ、物語っていうものは、
現実にはあり得ない主人公がいて、
面白いストーリーになるもの。
でもお願いデスからアイドルを主人公にした、
ドラマ化とか映画化とか絶対やめて下さい。
すでに続編が単行本で出ているようです。
続きでこのモヤモヤが晴れるのか、
ちょっとだけ興味はありますが、
文庫になるまで待つつもりデス。