日本百観音順打ち巡礼記

旧・元【東京】江戸御府内八十八ヶ所順打ち巡礼記【遍路】

「金のゆりかご」(集英社文庫)

今日もまだまだ体調は最低で最悪・・・。
そもそもの患部は小康を保っているものの、
今通っているお医者さんの話では、
これでは根治手術が受けられない・・・。
また患部の痛みから、
変にかばって歩いていたせいか、
もう一つの持病である腰痛も発症。
有楽町駅からヨチヨチと、
いつもの二倍以上の時間をかけて会社にたどり着き
諦めて朝からデスクで予算作成に専念するも、
やはり集中力を欠き、
どうにもまったく先に進みません。
三時も過ぎるともう椅子に座っているのも限界で、
このまま定時の五時半まで頑張ったら、
満員電車で帰る自信がありません。
誠に不本意ながら二日連続の早退です。





そんな訳で今日も、
すっかり紹介したつもりになっていた、
読書ネタですみません。







幼少時に特殊センターの、
特殊機械「金のゆりかご」で育てられ、
天才少年ともてはやされていた主人公は、
今は平凡なタクシードライバー
その主人公がなぜかその特殊センターから、
破格の待遇での入社要請を受けて不審を抱く。
どうやら過去にその「金のゆこかご」で、
幼児の精神を錯乱させた事件があったことを知る主人公。
入社してその事件について調べて行くと、
様々な事件や事故に巻き込まれ、
徐々に自らがここと呼ばれた理由を知ることになっていく。




生と死と人間の尊厳、脳死や臓器移植、
そして家族愛について深く考えさせられる内容でした。




著者の北川歩実さんは年齢も、
性別さえも不明な覆面作家さん。
こんなミステリアスな物語を描く、
作家さんそのものがとってもミステリアスだなんて・・・。
その興味は尽きません。




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