「江戸の骨は語る 甦った宣教師シドッチのDNA」(岩波書店)

公式サイト https://www.iwanami.co.jp/book/b355582.html




さて、憂鬱な雨の日曜日。
ランチは自宅で簡単に済ませたので、
ブログは貯金の読書ネタです。





2014年7月24日。東京都指定の史跡「切支丹屋敷跡」で三体の人骨が発見された。その一体は、新井白石が尋問し、藤沢周平が『市塵』に描いた江戸中期の宣教師(1668─1714)ではないか? 300年の時を経た鑑定が、国立科学博物館ではじまった。最先端の科学をもってすればこの謎は解明できるのか? スリリングな2年数カ月を克明に描く。



さて、九州ツーリングで、
長崎のキリスト教関連施設を訪れた際に
シドッチの名前が度々出て来たもので、
拓殖大学のすぐ近くの文京区小日向の、
切支丹屋敷跡地から2014年に発掘された、
三体の人骨のニュースを思い出しました。






シドッチといえば、
藤沢周平新井白石を描いた、
「市塵」にも登場する宣教師。
結局あの人骨はシドッチのものだったのか。
正直ニュースの続報を見た覚えがありません。






この本は、その三体の内の一体が、
シドッチのものであるという、
DNA分析と、核ゲノムの解析をまとめたもので、
複顔プロジェクトと結果の公表が書かれています。
かなり専門的な表現が多いものの、
難しくて理解不能な場所は斜め読みをしても、
結果的にはかなり面白く読み終えます。