宗派 真言宗豊山派
本尊 千手観世音菩薩
ご詠歌 大御堂 かねは筑波の 峯にたて かた夕暮れに くにぞこひしき
300-4352 つくば市筑波748
そもそもはこの筑波山。
奈良時代末期に徳一法師が伽藍を建立し、
その後これまた、どちらかの「弘法大師」が山を踏破し、
こちらの旧名である「知足院 中禅寺」と名づけました。
男体・女体を伊弉諾尊・伊弉冉尊とすることと同様に、
それぞれ千手・十一面観音として崇拝し、
つまりは筑波山神社と完全に同体となっていたんです。
いや、むしろ仏教色のほうが強く、
現在の筑波山神社の社殿にはこの大御堂があり、
上で紹介した門は、仁王門であったのです。
明治の神仏分離令、廃仏毀釈によって起きた、
筑波山事件・・・。
これにより、知足院中禅寺は取り壊されて、
その地は完全に筑波山神社の単体のものとなります。
大御堂は昭和五年(1930)に再建されたものの、
昭和十三年(1938)に山津波で理没。
現在の本堂は昭和三十六年(1961)のものです。
ご本尊は土砂の中から無傷で掘り出されたとか。
しかしまあ、なんですなぁ。
廃仏毀釈がなかったら、
日本にはもっと素晴らしい仏教の遺産が、
いっぱいいっぱい現存していたんでしょうね。
残念です。
さて、ここからどうやってマイカーのある、
パープルライン駐車場に戻りましょう?。
15:36の路線バスの最終便は我々をかすめて行ってしまいました。
結局タクシーで2,180円・・・。
高くつきました。(涙)