忠犬ハチ公像

ハチ公像

150-0043 渋谷区道玄坂2-1




久しぶり電車で渋谷に行ったので、
この有名な銅像の写真を撮りました。
東京三大銅像が、
上野公園の西郷隆盛
靖国神社大村益次郎
皇居前広場楠木正成
で、あっても、
東京で最も有名な銅像は、と競えば、
こちらか、上野公園の西郷どんが、
ダントツのワン・ツーであることは否めません。




さて本題の秋田犬ハチ君。
この像と同じものは大館にもあるそうなんですけど、
今まで何度か戦争中の「供出」を書いている通り、
こちらの銅像も 昭和二十三年(1948)に再建された二代目です。
初代の銅像は意外なことにハチの存命中の昭和九年(1934)に、
ハチ出席の上、除幕式が行われました。




故人の名誉の為、
飼い主の東京帝国大学農学部・上野英三郎教授の、
真偽の分からない悪い噂は、
あえてここでは書きませんが、
ハチが毎日渋谷駅に通っていたのは、
主人の帰りを待っているのというよりは、
屋台の焼き鳥屋の客が、
おこぼれをわけていたのが本当の理由のようです。
事実、死後遺体を解剖してみると、
胃に何本か串が刺さっていたそうです。




つまりは要するに、
犬でさえ飼い主にこれほどの忠義を持つものあるのだから、
日本国民は忠国の為に死ね。
と、いう教育に利用されたんですね。




ハチ公の遺骨は青山霊園の上野博士の横に葬られたそうですが、
公営霊園の為、犬の墓とは公に記せないのか、
忠犬ハチ公の碑」と刻まれています。
また剥製は上野の国立科学博物館に展示されています。
この剥製がかなりお疲れのご様子。
絵画館の明治天皇の馬の剥製なんかもそうなんですけど、
あんまり古くなって疲れ果てたような剥製は、
どうにか土に帰してあげれないもんでしょうか。
可哀想ですよ。




可哀想といえばこの道化のような写真のタスキです。
「火の用心」だそうです。
人間以外の銅像の多くは、
「○○運動実施中」みたいな催しに、
必ずこんなタスキを掛けられちゃいますね。
日比谷のゴジラも、
今、似たようなタスキを掛けられていましたっけ。
逆光の襷ゴジラ  



ハチ君、ゴジラ君。
あんたらは銅像だし、たまにだからいいですけど、
僕らエキセントリックカンパニーでは、生身の感情のある人間が、
毎週○曜日、道化のようなタスキ掛けを強制されています・・・。





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