鬱病について その二

→ 鬱病について その一




今日初めて、心療内科神経科・精神科が診療科目の、
メンタルクリニック」という病院に行って来ました。




・・・とりあえず、患者としてではありません。




鬱病」と診断され、仕事を休んでいた従業員が、
今日「業務に復帰可能」であるという診断書を持参して来たので、
直接医師に会って、当社の業務の内容を相談した上で、
本当に業務に支障が無いのか確認する為です。




都内の駅前の繁華街。
雑居ビルのワンフロア。
小さな小さな待合室には、
軽快なポピュラー音楽の、
オールゴールバージョンが流れています。



待合室には何人も診察を待つ患者さん。
患者である当事者の従業員、
「みなさん、ぱっと見、普通の人でしょ。」と、
私に同意を求めます。
とりあえず、うなづいていましたが、
私はそうは思いませんでした。




視線の定まらない怯えたような青年、
手首が無数の傷で畳表のようになっている年頃の女性。
小さく何やらつぶやき続けている老女。
怒りがおさまりきらないような溜息をつく初老の男性。
それから昨日、
「辞任のお詫び会見」をした政治家と同じように、
ひたすら「瞬き」と「唇を舐める」ことを繰り返す、
私と同年輩の中年男性・・・。




何だかとっても疲れちゃいました・・・。




人間の「精神世界」の不思議さについては、
サブカルチャー」の方面からも興味を持ったことがありました。
だから私は人間誰でもちょっとしたきっかけで、
心のリズムがおかしくなってしまう可能性が、
充分にあることは理解しています。
いや、ひょっとするともう私も、
おかしくなっているのかもしれません。




狂気という隣人―精神科医の現場報告 (新潮文庫)

狂気という隣人―精神科医の現場報告 (新潮文庫)

こんな本も読んだことがありますが、
実際の「現場」をみると、
・・・やっぱり違いますね。




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