【坂東第一番】大蔵山 杉本寺 (杉本観音)

鶴岡八幡宮二の鳥居

宗派 天台宗
本尊 十一面観世音菩薩
ご詠歌 頼みある しるべなりける 杉本の 誓ひは末の 世にも かわらじ
248-0002 鎌倉市二階堂903



さて、今日は珍しい水曜日の代休です。
かみさんは今日幼馴染と鎌倉に行く予定でしたが、
相手方の都合で中止になったようです。
しかしながらかみさんが先日買ってきた、
鎌倉のガイドブックをペラペラ捲っているうちに、
私がすっかり「鎌倉熱」にしてやられて冷めやらず、
今朝起きると発作的に家を飛び出してしまいました。




四年ぶりの鎌倉訪問でしょうか。
珍しくプチ「一人旅」です。




さて、順番が合わずに随分遅くなってしまいましたが、
坂東三十三ヶ所霊場第一番札所・杉本寺にお参りします。
高校生の頃に訳も分からずお参りして以来の訪問です。
とってもいい雰囲気だったとは覚えていますが、
他にあまり記憶はありません。




お寺の多い鎌倉といえども、
天平七年(734)建立のこのお寺は鎌倉の最古刹。
鎌倉三十三ヶ所霊場の第一番札所でもあります。
仁王門
吽形  阿形
山門仁王尊はいきなり「運慶作」と伝わるビックネーム・・・。
さすが鎌倉最古刹。期待が広がります。
苔生す石段 
杉本寺の象徴になりつつある、
この苔を生した石段ですが、摩滅が激しく、
現在は左手の新しい道を登ります。
茅葺の本堂 
茅葺の本堂。
写真撮影は禁止ですが、
本堂内はかなり自由にお参り出来ます。
本尊前立の十一面観音や、脇立の地蔵菩薩は、
ほとんど手が届くほどの近くで拝観出来ますが、
この観音様は源頼朝寄進で、地蔵尊と共に運慶作・・・。
堂々の主役級が「前立」「脇立」なんです。
・・・びっくりっすよ。



さてさてその主役の秘仏本尊三体は、
お前立ちの観音様の裏に回ると、
奥の奥に、うっすらと拝観できます。
中央は慈覚大師作、
左は行基菩薩作、
右は恵心僧都作と伝わる、
なんともオールスターな十一面観音ズ。
文治五年(1189)の火事ではこのご三体、
あらよっと、自ら火を避けられて、
境内の大杉の下にいらっしゃったとか・・・。
これが現在の寺の名の由縁だそうです。




ご三体を遠くに拝みつつ合掌し、
この観音様三体を火事から救いながらも、
そのことを誰にも知られずに、
火事で亡くなられた方がいたのかも・・・、
などとと考えていたら、
急に背中がお湯を掛けられたように熱くなり、
汗で背中のみがぐっしょりと濡れました。
暑くも寒くもなかったので、
とっても不思議な現象でした。
ご朱印




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