高尾山 薬王院 有喜寺

高尾山の紅葉

宗派 真言宗智山派 大本山
本尊 薬師如来飯縄権現
193-8686 八王子市高尾町2177
公式サイト http://www.takaosan.or.jp/




さて、習志野の我が家を朝9時に出発。
うちには珍しい電車の旅です。
総武快速線、中央線特快と乗り継ぎ、
京王線高尾山口駅に着いたのは、
午前11時となりました。
大混雑の高尾山口駅ホーム  大混雑の高尾山口駅改札手前 
高尾山口駅の様子です。
なんという混雑でしょう。
ホームは人で溢れ、
なかなか階段を降りることが出来ません。
改札前もこんな感じ。
朝の東京駅よりも混んでいます。
どうやら「高尾山」たら、
ミシュランガイド2008観光版」で、
三ツ星の評価を受けたとのこと。
フランス人によるフランス人の為の評価に、
日本人が影響されてどーするんですか。
・・・まったく。
大混雑の高尾山口駅前
まるで「民族大移動」のように、
ぞろぞろぞろぞろと、
登山口を目指します。
高尾山登山口 高尾山別院不動堂 
ようやく登山口に到着しました。
我が家は元より、
「ケーブルカー」や、
「エコーリフト」を使用せずに、
下から登山するつもりだったんですが、
どうやらケーブルカーもリフトも、
1時間以上も並ぶそうです(大汗)。
とにかく、登山口の、
高尾山別院不動院にお参りしてご挨拶。
ケーブルカー高尾山駅前より下界を望む  紅葉
えっちら、おっちらと、山を登り、
小一時間で、ケーブルカーの、
高尾山駅前に到着しました。
ここで人ゴミに揉まれながらも、
なるべく紅葉と景色だけを観るようにして、
持参した弁当で昼食です。
今日は電車なので、
こっそりと隠れるように買った、
350mlのビール2缶をぐびっ、グビッ。




美味いなぁ〜。最高。




紅葉  地酒・氏照
食後そこから少し進んだ広場では、
八王子市観光協会が、テントを建て、
枡付き一杯400円で、
地酒「八王子城主 氏照」を販売していました。
この私が買わない訳がありません。
「お参ラー酔わせてどうするつもり!?。」(笑)
「おかわり」は枡を持って行くと、
200円だったのですが、
まるでかみさんに、
羽交い絞めされるように強制的に先に進みます。
カールおじさんの顔出し看板  サル園 
サル園・野草園です。
昔は放し飼いのサルの中に、
お客は自由に入れたものですが、
今は動物園の猿山のような感じです。
係員が中からマイクで色々と、
猿社会の説明をしてくれます。
紅葉と息子達  
紅葉は今が見頃でしょうか。
まだまだ来週、再来週でも、
いい感じかもしれません。
浄心門  神変堂 
この浄心門からは、ついに境内といった感じです。
門左手の神変堂は、
このブログにも度々登場する、
神変大菩薩こと役小角を祀ったもの。
修験の山にやって来たという期待感が高まります。
仏舎利奉安塔 
仏舎利奉安塔です。
この中にはタイ国から贈られた、
仏舎利(お釈迦様の遺骨)が奉安されているそうです。
四天王門
まず、お出迎え頂くのはこちらの楼門です。
仁王門ではなく四天王門です。
仁王門 
様々が伽藍が立ち並ぶ中を抜けると、
石段の上にやっと仁王門が現れます。
薬王院大本堂 
仁王門の前に建つこちらが、
明治三十四年(1901)に建築された、
入母屋造りの薬王院の大本堂。
こちらを開山したといわれるビックネーム、
あの行基菩薩の薬師如来と、
中興の祖、俊源大徳の、
飯縄大権現が安置されています。
この御二体が高尾山のダブル本尊ズになります。
飯縄権現堂(御本社) 
大本堂のさらに上には、
本殿が享保十四年(1729)に建立、
拝殿は宝暦三年(1753)に再建され、、
文化二年(1805)に大改修されたという、
飯縄権現堂こと御本社が鎮座します。
もうこちらは完璧に「神社」そのものです。 
飯縄権現・銅像  飯縄権現三尊・銅像 
さて、飯縄権現(いづなごんげん)さま。
権現ですから当然仏様ではなく神様なんで、
寺院でなく神社であって当然なんですが、
そもそも、この権現様、
先程紹介したこちらの中興の祖、
俊源大徳さんがこの山中において、
不動明王の御宝前で護摩供を修して、
感得したと言われています。




お寺の公式サイトにある、
縁起文による飯縄大権現の御本誓は、

(一)には向背に火焔を負い、左右の御子に剣と索とを持てるは不動明王の御本誓を現わし、悪魔を退治し、慈悲の智慧を以て種々の煩悩病苦を焼き尽くし、
(二)には歓喜天の心を抱きて求る所の利益を施し、
(三)には鴟啄と羽翼ある鳥の姿は迦桜羅天の飛行自在の徳を表し、
(四)には白狐に乗って荼枳尼天の福を授く、
(五)には白蛇を頂くは宇賀神の宝珠と、弁財天の愛嬌を与え給うなり。

と、豪華な五相合体であるそうです。
つまりその特徴を簡単に書くと、
お顔にクチバシがあり、
背中にツバサのある不動明王が、
白蛇を絡めながら、白狐に乗って、
自由に空を飛んでいるようなお姿です。




そして、お不動様と違い、
脇侍は両童子ではなく、
大天狗、小天狗の二人です。
三鈷剣のストラップ  梵字・カーン 
しかしあくまで、
不動明王の化身であるので、
梵字も、真言も同じものを用いているそうです。
奥之院不動堂
ですから、この奥之院も不動堂。
建立年代は不明ですが江戸初期のものと推定され、
堂内には、室町時代初期のものと思われる、
不動三尊像が安置されています。
高尾山頂  三角点
さて奥之院から約二十分、
午後3時20分、
ついに高尾山頂に到達です。
寄り道ばかりだったので、
かなり時間がかかりました。
山頂からの景色 紅葉 
紅葉は奇麗でしたが、
景色は少し、モヤっていて、
水墨画のよう・・・。
あいにく富士山は見えませんでした。
真っ暗な下山道
帰路もケーブルカーや、リフトは、
90分待ちだそうです。
我が家はてくてく歩いて下山。
下山中に午後4時31分の日没となり、
山道は真っ暗になっちゃいました。・・・怖いです。
下界の光が見えた 
ようやく、下界の光が見えたときには、
本当にホッとしました。
膝も疲れでガクガク笑っています。
登山口に到着 
午後5時丁度、登山口に到着です。




紅葉も景色も美しく、
お寺の見どころも多い、
お薦め出来るお山です。




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