他と比較しても、
マンガの原稿料が、
格段に安いというのは有名な話で、
一説によれば、あの手塚治虫氏が、
マンガが子供の小遣いの範囲で、
簡単に手の届くものに留める為に、
原稿料の値上がりを辞退したとか。
その手塚治虫の代表作の一つ、
「ブラックジャック」を題名に掲げた、
佐藤秀峰氏の医学コミックです。
佐藤秀峰氏の作品は、
過去に一度ここに挙げました。
この前の代表作「海猿」もそうですが、
絵は特にうまいとは思えませんが、
とても丁寧に描いている佐藤氏の作品群。
ただ、噂に聞こえてきた話では、
講談社とギャラの交渉で揉めて休載し、
小学館に移ったというなんとも夢のない話。
興味はあったものの、
そんな話から、一度も手に取らなかったコミックシリーズです。
しかし昨夜、立ち寄ったブクオフで、
「格安まとめ売り」をしていたものですから、
発作的に全巻買い揃えてしまいました。
現代日本の医療制度に様々な問題点があることは、
一般的な知識としては知っていたつもりです。
しかし、診療報酬点数制度や、
混合診療が許されない未承認新薬、
また精神病患者等に対する差別や、
移植や脳死に対する問題等々、
活字ではない視覚でみることで、
目が覚めるような発見がありました。
いろいろな意味でとても凄いマンガだと思います。
→ https://satoshuho.com/index.html
この佐藤氏の公式サイトを見てみると、
講談社から小学館にうつった問題も、
お金の話だけではなかったようですね。
やはり目の離せない漫画家さんです。
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