- 作者: 百田尚樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/07/15
- メディア: 文庫
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司法試験になかなか合格出来ない青年、佐伯健太郎。
そしてその姉のフリーライターの慶子。
この姉弟、実は母方の祖父とは血がつながっておらず、
数年前に亡くなった祖母には、特攻で亡くなった前夫がいた。
この本当の祖父・宮部久蔵ことを調べ始める二人。
元戦友たちからの証言から浮かび上がってき久蔵は、
「生きて帰る」と言って憚らぬ、異色の凄腕、零戦のパイロット。
時には卑怯者と呼ばれても彼は生きて帰ることに執着した。
しかし、その彼が結局なぜ特攻隊に志願して亡くなるのか。。。
元々、大日本帝国戦史についてはかなりヲタな私ですが、
これは良く綿密に取材されたドキュメンタリー面もあり、
実に素晴らしい完成度を誇る小説です。
その土台に、あくまでフィクションのこの宮部とその子孫を通して、
作者自身の"特攻"に対する意見を吐かせています。
昨日の帰りの電車で読了。
最後は車内で号泣してしまった私・・・。
いやホント、子供達に是非読ませたい作品。
今、長男が読み始めました。
いやいや、現代日本人が皆読むべき必須本です。
百田尚樹プチマイブーム到来の予感です。
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