中世歴史博物館
開館時間 9:00〜16:30
休館日 月(祝祭日は開館)年末年始(12月29日〜1月3日)
※祝日の翌日(土・日は開館)
観覧料金 成人250円・20歳未満及び学生150円・65歳以上及び高校生100円
※特別展開催中は別途料金、団体は別途料金あり
236-0015 横浜市金沢区金沢町142
公式サイト http://www.planet.pref.kanagawa.jp/city/kanazawa.htm
称名寺境内の西側広場にトンネルがあり、
これをくぐると、神奈川県立金沢文庫があります。
そもそも「金澤文庫」(かなさわぶんこ)とは、
金沢北条三代、北条実時・顕時・貞顕が収集した、
和漢の貴重書を納めた書庫であって武家文庫でありましたが、
元弘三年(1333)の鎌倉幕府滅亡後に主を失い、
後の権力者たちにより多くを外に持ち出されて衰退しました。
現在のこの神奈川県立金沢文庫は、
「出版王」大橋新太郎氏の尽力により、
その「金澤文庫」の文書と、称名寺の収蔵品に、
神奈川県の郷土資料を加えて創立された中世博物館で、
昭和五年(1930)に称名寺境内に建立されましたが、
平成二年(1990)に新館として現在地に移転しました。
現在のトンネルと右隣に「中世の隧道」が現存しています。
七堂伽藍・庭園が完成した元享三年に描かれた「称名寺絵図」にも、
この位置に扉があってこの洞門の位置に一致します。
江戸時代、この隧道のこちら側を、
「文庫ヶ谷」(ぶんこがやつ)という地名だっということもあり、
「金澤文庫」遺蹟の有力な候補地とされています。
さて、現在、大橋新太郎生誕150年を記念して、
企画展「ふみのかたち」が開催されています。
称名寺の釈迦如来立像(清涼寺様式)、
観音菩薩立像・勢至菩薩立像も陳列されて、
仏像ヲタにも満足です。
ただ次回のこの特別展「東大寺―鎌倉再建と華厳興隆―」がやっぱり観たいなぁ〜。
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