西國三十三所順打ち巡礼記

旧・元【東京】江戸御府内八十八ヶ所順打ち巡礼記【遍路】

「舟を編む」(光文社文庫)


→ 「まほろ駅前多田便利軒」(文春文庫)
→ 「まほろ駅前番外地」(文春文庫)
→ 「風が強く吹いている」(新潮文庫)
→ 「神去なあなあ日常」(徳間文庫)
→ 「光」(集英社文庫)
→ 「星間商事株式会社社史編纂室」(ちくま文庫)
→ 「木暮荘物語」(祥伝社文庫)
→ 「三浦しをん」関連の記事





大体週イチの電話番。
ランチは大先輩を使いっ走りに、
銀座周辺の店のお弁当なもので、
今日も恒例の貯金ネタ。
なんと今日は珍しく読書ネタだよん。
実は変わらず、いつも通り、
週二三冊の読書はしているものの、
最近どうもここに載せたいと、
強く思う面白い本がなく、
全くのご無沙汰で失礼しました。





舟を編む (光文社文庫)

舟を編む (光文社文庫)




とある出版社の辞書編集部に引き抜かれた、
冴えない容姿であるものの、
日本語の「言葉」に対するセンスの高い、
大学院出の「馬締」(まじめ)君。
全く新しい辞書「大渡海」編纂の為、
その不器用であり、
一見のんびりとしたような奮闘記。
そして、まるで燃えたぎるような、
熱い情熱を灯すエピソードなんですが、
同じ下宿で出会ったヒロインとの、
どこか間抜けで温かい恋愛記。







三浦しをんさんの大ファンながら、
この2012年本屋大賞第一位受賞作は、
ずっとこの文庫化を待っておりました。
日本アカデミー賞受賞の映画化も、
あえて遠ざけておりました次第です。
しかし、この映画化のキャスティングはどうなんだう。
自分の中ではどうも全然違うような気がします。





閑話休題、さて原作です。
いやいや久しぶりに、
文句なしにサイコーに面白い小説でした。
文庫化特典の「馬締の恋文」(全文?収録)もオススメです。