国指定重要文化財
営業時間 9:00〜16:30
定休日 火曜日(祝日の場合は祝日の翌日)、年末年始
入館料 大人300円 小人・学生200円
404-0042 甲州市塩山上於曽1651
12年前に本社営業統括で同じチームだった四人で、
一泊二日の旅行に行こうということになりました。
プランナーは当然のように一番暇なワタシです。
チームリーダーだった現セントラル園々長と、
船橋駅で同じ総武快速線に乗り合わせて、
錦糸町駅で降りたホームに入る、
0708発のあずさ3号に乗車。
いきなりビールをプシュッと電車旅を満喫。
大船在住で今は他社に転職した、
マロン・リョーションが八王子駅から乗車。
大混雑のあずさ3号、
指定席をとっておいてヨカッタ。
自由席は座席に座りきれずに、
通路に人が溢れていました。
塩山駅で甲府在住のETTEMAが、
エスティマでお迎えデス。
おっ、塩山駅北口にも、
武田信玄の銅像があるんだね。
今ではあの一番有名な肖像画が、
どうやら信玄ではないという説が、
ほぼ一般的になりつつあっても、
やっぱり信玄といえば、
このでっぷりと太った入道姿。
甲府駅前の鎧兜で軍配を持つ姿と比較すると、
ちょっとリラックスしている晴信さん。
その塩山駅北口に隣接してある、
歴史公園「甘草屋敷」旧高野家住宅。
昔、塩山に住んでいたという上司が、
その存在を全く知らなかったんですが、
平成五年(1993)に市に寄付されるまでは、
所有者が在住していたとか。
高野家は享保五年(1720)から、
薬用植物の甘草(カンゾウ)を栽培して、
徳川幕府に納めて一反十九歩の甘草園の、
年貢・諸役免除された名字帯刀の名主で、
屋敷は「甘草屋敷」と呼ばれていました。
民家としてはかなり珍しい、
昭和二十八年(1953)の国指定重文。
現在は銅板葺きですが元々は茅葺きで、
切妻造の屋根の中央部に、
二段の突き上げ屋根があるのが特徴。
平成八年(1996)には、
旧高野家住宅の附属屋五棟、
巽蔵・馬屋・東門・文庫蔵・小屋と、
附定の三棟、地実棚・裏門・座敷門と、
井戸・池・石橋・石垣が、
重要文化財の追加指定を受けています。
この広い一階の座敷奥は幕府の役人を接待した場所。
ここで冷たいお茶とブドウの接待を頂戴しました。
ボランティアガイドさんの説明を頂きます。
甘草(カンゾウ)は甘味料や、
調味用として繁用される一方、
薬用としても広く用いられる重要な生薬。
今ではほとんど国内では作られず、
中国、ロシアやアフガニスタンなどからの、
輸入に頼っているのだとか。
附・座敷門は奥座敷側に作られており、
主屋とは襖で区切ることが出来るようになっています。
庭園もその奥座敷から見渡すように設計されています。
しかしそのお客様をお迎えする奥座敷に、
この巨大な阿弥陀様を祀る仏壇がどーん。。。
ガイドさんのお話によるとこれ、
来客時は襖を閉じて、
床の間になっていたそうデス。。。
二階は現在、農工具や養蚕の道具、
お椀等の漆器類が展示されています。
真ん中の大黒柱はなんと栗の木なんだとか。
これだけ太い栗の木なんて見たことないっ!!
この飛出した三階部分で養蚕をしていたんですね。
この後、山梨県内の古い民家をよくみると、
同じ様式の三階がある建物を多くみかけました。
主屋二階から塩山駅を望みます。
多分、塩山駅が近いんじゃなくて、
明治三十六年(1903)開業した塩山駅が、
ここに甘草屋敷があったからここに線路を通して、
塩山駅を作ったのではないでしょうか。
さすがに小屋も立派な大きさ。
文庫蔵、地実棚も見事です。
よく平成の世まで現存したものです。
庭の一部に再現されたカンゾウ畑があります。
気候にあった品種改良したという甘草もあり、
ここでの収穫を目指しているそうです。