安房国一宮・延喜式内社(名神大)・旧官幣大社・別表神社
祭神 天太玉命
294-0233 館山市大神宮589
公式サイト http://www.awajinjya.org
さて、もう一方の安房国一宮、
旧官幣大社の安房神社です。
社号標「官幣大社安房神社」の揮毫、
ワタシのようなヲタならば、
東郷平八郎元帥の筆であると、
すぐに分かります。
長い砂利の参道が終わると、
石段があってこの二の鳥居。
突き当たって右手に社殿があります。
拝殿は鉄筋コンクリートで、
昭和五十二年(1977)の造営。
本殿は明治十四年(1881)の建立の、
神明造の檜皮葺。
主祭神は四国・阿波から渡ってきた、
忌部氏の祖神・天太玉命で、
相殿神は洲崎神社の祭神でもある、
后神・天比理刀竎命と、
出雲、阿波、紀伊、讃岐、筑紫の、
忌部五部神を祀ります。
本殿の裏手には、
現在はほぼ埋没しておりますが、
ここにもやはり海食洞窟があって、
昭和七年(1932)の井戸掘削工事では、
人骨二十二体、貝製の腕輪や石製の丸玉、
縄文・弥生土器などが出土したそうです。
人骨二十二体の内、その十五体には、
抜歯習俗の跡もあるとか。
→ http://web.joumon.jp.net/blog/2011/01/1187.html
この人骨を忌部氏のものと仮託して、
神社の外の東側に埋葬して、
「忌部塚」としたものがこちらですが、
ワタシはこの抜歯のある人骨は、
忌部氏の前の縄文時代の人骨であると思います。