西國三十三所順打ち巡礼記

旧・元【東京】江戸御府内八十八ヶ所順打ち巡礼記【遍路】

びわ湖長浜 KANNON HOUSE その二 (閉館)

営業時間 10:00〜18:00
定休日 月曜日(月曜祝日の場合はその翌日)
入場料 無料
110-0005 台東区上野2-14-27 上野の森ファーストビル1F
公式サイト http://www.nagahama-kannon-house.jp/





びわ湖長浜 KANNON HOUSE → その一






びわ湖長浜 KANNON HOUSE



午後は大阪でお世話になった法人の、
東京支社が上野にあると聞き訪問しました。
そんな訳でこの長浜観音ハウスに、
九ヶ月ぶりに立ち寄りました次第。




今までお出ましいただいた観音さま



私が前回訪問した三月には、
竹生島宝厳寺聖観音立像がおわしましたが、
六月には川道町・尊住院の聖観音立像、
九月には湖北町山本・常楽寺の、
聖観音立像がお見えになっていたそうです。




高月町横山 横山神社 馬頭観音立像




そして今回はこちらの、
高月町横山・横山神社の馬頭観音立像。
神社のご神体=本尊が馬頭観音って、
おかしいと思うかもしれませんが、
明治の神仏分離令まで、
この手のものは本地垂迹の、
垂迹神本地仏という解釈で、
日本中に溢れていました。





正面・左右斜めから  左右側面と後姿




さてこちらの馬頭観音さま。
平安末期から鎌倉時代初期の製作で、
木造、素地、彫眼で像高99.6cm。
横山神社の社伝によれば、
横山大明神が白馬に乗って、
杉の巨木に降臨し、
その木を彫刻して祀ったのが、
横山神社の始まりとされ、
この湖北地方では古来より、
横山大明神の本地仏は、
馬頭観音であるとして信仰されていたとか。
本来、馬頭観世音菩薩は、
観音としては唯一特異な忿怒相ですが、
こちらの像はその特徴である、
頭上に馬頭や炎髪を配し、
三面八臂に武器を執りますが、
肝心の正面のお顔に、
その激しい怒りが見えません。
正直な所、私には笑顔にすら見えました。