Prime Video「エクス・マキナ」

公式サイト http://exmachina-movie.jp/



同僚の当日欠勤、
通称”チリンキュー”により、
急遽代打でD番になりましたもので、
本日は貯金の映画ネタです。







検索エンジンで有名な世界最大のインターネット会社“ブルーブック”でプログラマーとして働くケイレブは、巨万の富を築きながらも普段は滅多に姿を現さない社長のネイサンが所有する山間の別荘に1週間滞在するチャンスを得る。しかし、人里離れたその地に到着したケイレブを待っていたのは、美しい女性型ロボット“エヴァ”に搭載された世界初の実用レベルとなる人工知能のテストに協力するという、興味深くも不可思議な実験だった・・・。






フランケンシュタイン」や、
ある意味「ピノキオ」や、
鉄腕アトム」もそうですが、
人間が人造の人間を創り出し、
その悲哀を描く作品は、
古今東西で多種生み出されています。
古来から哲学でも、
「我思うゆえに我あり」
「人間は考える葦である」
と、あるように、
「思考」こそが「人」であり、
また「思考」の元に、
自ら「行動」する「創造物」を、
「擬人化」とも呼びます。
この「擬人化」された架空のキャラクターが、
「行動」するストーリーは、
長く「ファンタジー」や、
「SF」の世界とされてきましたが、
最近は人工知能(AI)の急速な発展により、
「夢物語」とも呼べなくなりつつあります。




現在いくつもの企業・研究団体が、
こぞって人工知能の研究に競っておりますが、
はたして人智を超える記録を記憶する力を持ち、
驚異的な計算能力を持つコンピューターが、
「思考」を持ち「行動」したら、
「人間」はそれを「制御」出来るのだろうか。




私の大好きな映画、
ブレードランナー」の時代には、
まだこのレプリカントは、
遠い未来のものと感じておりましたが、
このレプリカントたちも、
人間に反乱を起こすストーリーでした。
また「ターミネーター」も軍事的な人工知能が、
人間に反乱を起こすことから始まります。
最近の「her/世界でひとつの彼女」では、
人工知能に恋をする人間男性が描かれましたが、
その「彼女」は徐々に自らの「存在」に疑問を持ち、
「彼」「人間」の元を去ります。
それ以降も多くの作品で、
人工知能が自らの存在に疑問を持ち、
人類に抵抗する想像がなされています。




この映画もそんな「警鐘」の一つです。
人工知能」は「パンドラの箱」であると思います。
「核エネルギー」や「遺伝子操作」もそうですが、
完全に「人間」が「制御」出来ないものを、
推し進めるのはいかがなものだろう。
今の「オモチャ」の内に止めるべきです。