宗派 真言宗豊山派
本尊 如意輪観世音菩薩
ご詠歌 けさ見れば つゆ岡寺の 庭の苔 さながら瑠璃の 光なりけり
634-0111 高市郡明日香村岡806
公式サイト https://www.okadera3307.com
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さて、午後2時50分に、
第七番・岡寺の駐車場に到着。
岡寺跡は国指定史跡でもあります。
いつの間にか雨は上がっていました。
仁王門は重要文化財で、
慶長十七年(1612)の再建。
ド派手だった壷阪寺と打って変わって、
とても穏やかな侘び寂びを感じる境内。
さて、こちらの岡寺は、
天武天皇の皇子で、
早世した草壁皇子が住んだ岡宮の跡に、
義淵僧正が創建したと伝わります。
苔の蒸した石造地蔵菩薩坐像に突き当たり、
右折して本堂前に出る石段を上ります。
左から、楼門・開山堂・本堂。
楼門は慶長年間(1596-1615)の建立で、
開山堂は寛政九年(1797)に、
多武峰妙楽寺(現・談山神社)の、
護摩堂として建立されたものを、
明治四年(1871)に移築したもの。
本堂は文化二年(1805)の再建。
本堂の本尊、
塑造如意輪観音坐像は、
奈良時代の作で、
像高4.85mと日本最大の塑像です。
如意輪観音像は六臂坐像が多いんですが、
こちらは二臂で、
最古の塑像観音像といわれています。
本堂内は撮影禁止なので、
貼ってあったポスターを撮影しました。
元々は半跏像であったものを、
補修を重ねて現在のお姿となったようですが、
頭部、お顔は造像当初のもののようです。
十三重石塔の前に龍蓋池があります。
開山の義淵僧正がこの地の悪龍を、
この池に封印して石で蓋をしたもので、
「日本最初のやくよけ霊場」となりました。
「岡寺」「龍蓋寺」と二つの寺号がありますが、
「岡寺」は地名に由来する寺号で、
「龍蓋寺」が正式名であり現法号だそうですが、
仁王門前の石柱には、
「西国七番霊場 岡寺」とありますし、
宗教法人の登録名も「岡寺」だそうで、
重要文化財建造物の指定名称も「岡寺仁王門」、
国の史跡も「旧岡寺跡」です。
三重塔は文明四年(1472)に倒れてしまい、
昭和六十一年(1986)に再建されました。
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