今でこそこんなブログで
こんな稚拙な文章を堂々と書いていますけれども、
私にも若い頃には才能不相応の「夢」をみたこともあります。
なんらかの「文」を書くことで、
生計が立てられたら、なんて。ね。
高校の頃は文学クラブに籍だけをおき、
地方新聞のコンクールに出展して、
参加賞のひとつ上の賞をもらい、
すっかりその気になったこともありました。
若気の至りってやつですね。ほんと恥ずかしい。
でも初めて宮部みゆきさんの小説を読んだとき、
世の中にはこんな天才がいるんだっなって、
自分の拙い夢がぶっとんだことを覚えています。
さてこの「模倣犯」。
やっと全巻、単行本化されました。
私、ハードカバーが嫌いなんで、
だいたい単行本が出るのをじーっと待つんですが、
これほど待ちくたびれた「単行本化」は久しぶりです。
森田芳光監督の映画でかなり話題になりましたものね。
そんな情報で内容が分からないように一生懸命頑張りました。(笑)
携帯電話、GPS、Nシステム・・・。
ミステリー・推理小説を書く人からしてみると、
かなり迷惑な話でしょうね。
でも、いやー、さすがですよ。
すごい。ほんと。おもしろい。
映画のレビュー、かなりひどいですけど、
こりゃ映像化は無理ですよ。
「顔の見えない真犯人」ってところがいいんですから。