西國三十三所順打ち巡礼記

旧・元【東京】江戸御府内八十八ヶ所順打ち巡礼記【遍路】

江戸六地蔵について

第三番 真性寺




ここまで検索されて多くの方々に来て頂いたからには、
江戸六地蔵について説明せねばなりませんでしょうな。




まずはお地蔵さんについて。
正しくは「地蔵菩薩」。
釈迦如来が入滅してから次の弥勒如来が世に出るまでの現在、
「六道」という輪廻の世界に行ったり来たりして苦しむ我々を、
救済してくれる仏様(菩薩)です。
お閻魔様を地獄の裁判官とすれば、
お地蔵様は弁護士さん。罪深い我々を援護してくれます。
大体、普通お坊さんの格好をしています。




次に「六地蔵」についての説明。
お寺やお墓のそばや、街道筋などに、
よく六体並んだお地蔵さんを見かけます。
これ、適当な数で六体なのではなく、
上記の「六道」、つまり、
地獄道・餓鬼道・畜生道修羅道・人間道・天道の、
すべてに現れて我々を救って下さるということなんです。




さて本題の「江戸六地蔵」。




これは宝永五年(1708)に深川のお坊さん、
地蔵坊正元さんの発願で、
江戸市中から浄財が集められて、六体並べるのではなく、
江戸に通じる六街道の入り口にそれぞれ、
神田住の鋳物師、太田駿河守正義の手により鋳造されました。




東海道
第一番
品川寺 
品川区南品川3-5-17
宝永5年(1708)




甲州街道
第二番(造立順 第三番)
太宗寺
新宿区新宿2-9-2  
正徳2年(1712)製




中仙道
第三番(造立順 第四番)
真性寺
豊島区巣鴨3-21-21
正徳4年(1714)製




奥州街道
第四番(造立順 第ニ番)
東禅寺
台東区東浅草2-12-13
宝永7年(1710)製




水戸街道
第五番
霊巌寺
江東区白河1-3-32
享保2年(1717)製




千葉街道
第六番
永代寺
江東区富岡1-15-1
享保5年(1720)製




ただし、第六番の永代寺は当ブログでも何度も説明している通り、
明治維新で一旦廃寺となってしまいますので、地蔵は現存しません。
これを悲しんだ人々が
第六番の代りとして




番外
新第六番
浄名院 
台東区上野桜木2-6-4
明治39年(1906)製




・・・が建立されます。



それぞれ別々にお参りしたことはありますが、
いずれは順内ちでご朱印を頂きたいと思っております。
もし始めたら今日も含めてカテゴリー[江戸6地蔵]を作ります・・・。


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