- 作者: 藤原てい
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2002/07/25
- メディア: 文庫
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先日紹介した「国家の品格」の著者、
藤原正彦さんをあの日のブログで「あの次男」と書いたのは、
この本を昔を読んで、「次男」の印象がとっても強かったからなんです。
この本、中央公論新社から「中公文庫-20世紀」シリーズとして、
刊行されています。20世紀を代表する名著としてもいいでしょう。
藤原正彦さんのお母さん、藤原ていさんが、
敗戦後、混乱する満州から、
幼い子供を三人連れて、
決死の引き揚げの体験を、
帰国後、身体を壊したので、
子供達への遺書のつもりで、
大学ノートに綴ったものが、
この壮絶な作品なんですって。
これに刺激されて夫は、作家・新田次郎になったというから、
藤原ていは、新田次郎の妻であって、
作家・新田次郎の生みの親でもある訳です。
女性は強いです。
生命を創れるに女性に、われわれ男性が敵うわけがありません。