みうらじゅんさんのセンスは大好きです。
観光地の変な土産物を紹介した、
「いやげ物 (ちくま文庫)」や、
各地の変なお祭りの紹介、
「とんまつりJAPAN―日本全国とんまな祭りガイド (集英社文庫)」には、
大笑いさせていただきました。
ブロンソンズも最高です。
でもこのいとうせいこうさんとのシリーズ、
「見仏記」だけは、今迄なんだか手が出ませんでした。
「仏さまを見るなんて失礼じゃん。」って感じ。
そんな理由でした。
でも一巻買って読んでみれば、
みうらじゅんさんは、
けして一時の軽いマイブームや、
仏像を軽く考えている訳でもなく、
むしろ誰よりも仏像を愛していることが分かります。
ふざけたような表現は、
照れ臭さを隠しているだけなんですわ。
私だって実際、如意輪観音の前で、
だらーと脱力して、
寝釈迦のように横になれたら、なんて、
想ったことありますもん・・・。
スタンプラリーから始めるご朱印巡礼でも、
それはただの「きっかけ」であって、
お参りしているうちにきっと何かを感じます。
「仏さまを見る」という「きっかけ」もありかなあ・・・、
なんて感じています。