本尊 釈迦如来
宗派 禅宗単立(黄檗系)
153-0064 目黒区下目黒3-20-11
公式サイト http://www.rakan.or.jp/
先日紹介した「見仏記」シリーズで、
こちらのお寺の都重文「木造釈迦三尊及び五百羅漢等像」が、
なにやらとっても凄いらしいと知り、
久しぶりにタヤパン(断腸)と二人、
お参りしてみました。
真新しい鉄筋コンクリートの建物です。
葵のご紋がど〜ん!!。
徳川将軍家と縁の深い印です。
門の外の寺の縁起を読めば、
江戸時代には本所(現在の江東区大島4辺り)にあって、
明治四十一年(1908)に引越してきたようです。
「本所のらかんさん」から、
「目黒のらかんさん」になったのはまだ百年経っていません。
都内では珍しい拝観料、300円。
境内撮影禁止なので、
詳しくは是非公式サイトをご覧ください
まずは羅漢堂。
ずらりと並んだ羅漢さんに出迎えられます。
その数146体、大迫力。
タヤパンと二人「うおーっ!!。」と、大興奮。
羅漢さんというのは、
俗に「小乗仏教」といわれる自らの悟りを求め、
それに成功した修行者です。
つまり他を救済するものではないのですが、
この羅漢さん達を見つめていると、
頑固な職人が、「俺は教えないが、俺を見て盗め。」といった、
感じとそっくりの「救済」があるような気がします。
こちらのお寺と五百羅漢さんたち、
そもそもは松雲元慶禅師(1648-1710)という人が、
五百羅漢像彫刻を発願し、
各方面から浄財を集め、
十余年をかけ536体を完成させたそうです。
残念ながら現存するのは305体。
→ http://www.rakan.or.jp/goannai/pic_hnd2.GIF
さて本堂。
正面に3.56mの大仏と呼んで良いほどの、
巨大な釈迦如来の木像が鎮座します。
右手に蓮を持つ珍しいお姿は、
拈華微笑を表しているようです。
と、いうことは釈迦の左が大迦葉なんですな。
それで右が阿難で、釈迦三尊。
左右にはやはり大勢の羅漢さま、約160体の大観衆。
とにかくこれまた大迫力、大興奮。
こりゃ拝観料300円、けして高くありませんよ。
蓮を持った大きなお釈迦さまや、
五百羅漢さんの様々なお顔を見ていれば、
小さな悩み事なんてどーでも良くなれるかもしれません。
お薦めです。