千鳥ヶ淵戦没者墓苑

千鳥ヶ淵戦没者墓苑

環境省 千鳥ヶ淵戦没者墓苑管理事務所
102-0075 千代田区三番町2
公式サイト http://homepage2.nifty.com/boen/




最近のハリウッド映画ったら、
日本の幕末の「最後の侍」やら、
中国系女優が演じる芸者の「サユリさん」、
ついにはフランスの「ルイ16世の王妃」までもが、
流暢な英語で話していたりします。
今度は邦画ですけど「チンギス・ハーン」が日本語ですか(汗)。




クリント・イーストウッド硫黄島二部作、
日本からみた硫黄島を描いた「硫黄島からの手紙」。
これはなんと栗林忠道もその部下も、
ちゃんと日本語で話しているそうです。
アメリカでは字幕の映画は興業的に絶対に成功しないそうですが、
イーストウッドは多少その面に目をつぶってでも、
日本人が誇り、感謝すべきこの悲劇を、
ちゃんと日本語で世界に向けて発信してくれたようです。




かくいう私、
なまじ「硫黄島の戦い」について、
以前、調べて多少知ってしまっただけに、
どうもその悲劇をみるのが辛く、
なぜか劇場に足が向きません。
DVDになったら必ず二部とも観たく思っています。




→ 硫黄島の戦い - Wikipedia




さてその主人公の栗林忠道さん。
彼の最後については最近いろいろと俗説が出ているようですが、
通説では、その死の九日前に、
特旨により陸軍大将に最年少で昇進するも、
最後は陸軍中将の階級章を外し、
一兵卒として突撃攻撃を敢行し戦死しました。
ですから遺体は確認・発見されていません。




→ 栗林忠道 - Wikipedia




前置きのほうが長くなってしまいましたが、
今日紹介するこちらは、
昭和三十四年(1959)に国が建設した、
「無名戦没者の墓」です。
昭和二十八年(1953)以降、
政府派遣団や、海外帰国者の持ち帰った、
身元が分からずに遺族に引き渡すことの出来ない、
海外で犠牲になった軍人、一般邦人の遺骨が納められています。
祭壇・陶棺   
六角堂中央に、世界最大級の陶製品である約5tの陶棺の中の他、
この地下やその奥の納骨室へと、
建設時から毎年納められている御遺骨は、
去年で351,324名になるそうです。
祭壇は国立なので、宗教色を出すことが出来ず、
「献花」という様式になります。
白菊一本、百円を納めます。




栗林忠道さんの遺骨もきっとこちらに納められていると信じつつ、
ともかく合掌。




異国の地で亡くなって、遺族の元に戻れなかった戦死者すべてを想い、
感謝することは、今を生きる我々の義務であると思います。
すぐご近所の靖国神社の参拝も大事ですが、
まずは、こちらにお参りすべきじゃないのかなぁ。




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