わさびについて

わさび各種





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ネタ切れで 部下のブログを またパクる

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タヤパンがこよなく愛する「わさび」です。



→ タヤパンのブログ : わさび狂 - livedoor Blog(ブログ)




彼のブログのコメント欄にも書いたのですが、
言い足りないので改めてここに書きます。




「わさび」について。
一般に「わさび」と呼ばれているものが、
実は大きく分けて二種類あるということを、
まったく知らない人も多いようです。




私が大学生の頃に通っていた、
焼き鳥屋さんの店主(故人)は、
元々は東京を代表するような料亭の、
板長を経験した人でした。




高級素材をふんだんに使い、
一部の高級(?)な人達だけに提供する、
そんな世界が厭になって店を辞め、
小さな掘っ立て小屋で焼き鳥を焼いていたんです。




絶品の焼き鳥につられ、
毎晩客として通っているうちに、
私はかわいがられて、
店や仕込みを手伝ったり、
市場に連れて行ってもらったりと、
いつの間にか、働かされていました。
(報酬はほとんど現物支給でしたけど。)
今でもこの時に教わったことは、
大いに役立っているんですが、
「わさび」について知ったのもこの頃でした。




ある日のこと、
細かい網目のような霜降りの馬刺しを、
鮫の皮でおろした本わさびで食べさせくれました。
(あまりの美味さに腰が抜けるかと・・・。)
その頃の私にはまだもの珍しかった、
「鮫皮でおろした本わさび」。
これ、わさびを単体で舐めてみると、
あまりつーんとした辛さも効かず、
私が「わさびの香り」だと思っていた香りも薄い・・・。




おやっさん、このわさび、ちょっと気が抜けていませんか!?。」




「ばーか、おめえの言っているわさびはこっちだろ。」




と、厨房から小さな缶を取り出し水で溶いて渡されました。
強い青い香りと、つーんとした辛さ。
私が「わさびの美味さ」だと思っていた特徴は、
みなこちらのものでした。
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同い年の友人と一緒にぽかんとしていると、
「おめえら、缶の粉わさびも知らないのか。」
と、驚いています。
わさびといえばチューブか袋詰めの世代に生れていますから、
粉わさびを溶いた経験なんてまったく無かったんです。




さて、改めて、
この二つのわさびについて書きます。
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最近は、こじゃれた居酒屋なんかでも、
ご自分でおろしてどーぞみたいに、出てくるのが、
一般名「本わさび」、「日本わさび」。
学名は「ワサビアジャポニカツムラ」、
英名もずばり「ワサビ」です。
水を張った「わさび田」で育てたものを「沢わさび」、
涼しくて湿気の多い「わさび畑」のものを「畑わさび」と、
更に呼び分けます。
アブラナ科多年草植物に分類され、
原産地は当然日本です。
特徴は、辛みも香りも爽やかでとってもマイルド。
でもコクがあって深いです。
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一方の粉わさびの原料は「西洋わさび」
英名は「ホースラディッシュ」ですから、
直訳すれば「馬の二十日大根」です。
その名の通り「ワサビ大根」とも呼ばれています。
「本わさび」と同じくアブラナ科多年草植物で、
原産地はヨーロッパ一帯といわれています。
この根を乾燥し粉末状にしたものが「粉わさび」なんですが、
これだけでは色も真っ白で、
粘りもほとんどないそうです。
粉わさびは緑に色をつけているんでしょう。
特徴は、がっつーと辛く青臭い香りも強いです。
キレのあるライトな味わい。




現在、店に普通に売られているペースト状の「わさび」は、
この異なる植物二種類を混ぜて加工し作られています。




本わさび、西洋わさびの比率に関係なく、
乾燥または粉末化したものに水を加えて練った製品は「ねりわさび」、
乾燥・粉末化させずにそのまま使い、
「西洋わさび」の比率が多いものを「おろしわさび」、




「本わさび」の比率が多いものを「おろし本わさび」と、
三つに分類されるんです。
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要するに、長々と駄文を書いて、
いったい何が言いたいのかといえば、
値段はもちろん「本わさび」の比率に応じて、
高くなる「わさび」なんですけど、
用途や素材によっては、
「西洋わさび」のほうが合うこともあるんです。




「最近のわさびは軟弱で効かん。」とお嘆きの方。
是非、缶の「粉わさび」をお試しください。




「ワサビはつんつんするだけで辛くてうまくないどー」と、
寿司をサビ抜きで食べて、
みんなから集中砲火を浴びるケセラセラ・イケちゃん、
おろしたての「本わさび」を試してみなはれ。




個人的な好みを言わせていただければ、
ひき肉が牛と豚の合挽きが好みなのと同様、
その用途に応じて、
比率の割合を変えられればベストですが、
この二つの「わさび」の良さが、
絶妙にブレンドされたものが最高です。




無化調ラーメン否定派の、
Bグル舌の意見ですから、
お高級なグルメな方々は、
どうぞ本わさび100%をご利用ください。




ともかく、わさび。
美味いもんに、ばっちりハマって、
つーんと香りと旨さが駆け抜ける時、




「かぁ〜、日本人に生れて良かったねぇ〜。」




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