天孫降臨の謎―『日本書紀』が封印した真実の歴史 (PHP文庫)
- 作者: 関裕二
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2007/07/01
- メディア: 文庫
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最近面白い本に縁遠かったんですけど、
これは最高だったなぁ。
明治政府は、
錦の御旗を掲げ、
天照大神からつながる、
万世一系である天皇家が、
徳川幕府を倒すという、
スローガン、
構図を作り上げていましたから、
学校教育においても、
明治以後から先の大戦の終戦までは、
「日本書紀」「古事記」といった神話を、
ほぼ史実・歴史であるとしていました。
戦後に当然、
この神話が強く否定され、
「神話=御伽話」といった構図が定着し、
現在に至ります。
勿論、これらの神話は、
史実とはほど遠い創作であったとは思います。
しかし、着目すべき点は、
それらが、史実か、創作かといった、
論点ではなく、
これらの神話が編纂された当時、
その編纂をさせた権力者たちが、
いったい何を伝え、
何を隠したかったのかという点にあるとおもうんです。
話はそれてしまいますが、
ロゼッタストーンが、
エジプトの言葉と、
ギリシャ語2種類の言語、
3種類の書き方がなされていたことで、
天才シャンポリオンが解読出来たように、
「日本書紀」と「古事記」、
「紀」・「記」を平行に研究することなく、
日本の古代史の解明はないでしょう。
「魏志倭人伝」なんて、
二の次でいいです(笑)。
それから宮内庁さん。
天皇の陵墓であると伝わる古墳の調査を、
頑なに拒んでいるそうですが、
もうそんな時代ではないでしょ。
陵墓の調査の結果、
たとえ、天皇家がどこから来たのか、
解明されたとしても、
今の天皇家に対する、
我々国民の考え方は、
何も変らないと思うんです。
今日はちょっとセーブが効かず、
言いたいことばかり書いてしまった・・・。