私、この(1)では、
空海がその超能力で、
魔物や妖物を退散するという表現は、
物を知らない若者たちが、
オウムのような偽者宗教を、
信じやすくさせるのではないか、
と懸念しましたが
(2)、(3)、(4)と読み進めていく中で、
それは誤解であったことに気付きました。
「陰陽師」の安倍清明と同様に、
それは、この時代であったこと。で、
許される範囲でした。
いやいや、これは本当に面白かった。
小説でもマンガでも、
十五年も続けていると、
ちょっと間延びしちゃったり、
人物設定がだんだん変化しちゃったりするもんですが、
これはまったく違います。
空海が、橘逸勢に、
「空」「色」、を説明するやりとりがあります。
これが凄い!!。
これは私が今までに読んだ、
どんな「般若心経入門」よりも分かり易かったなぁ。
かなりお勧めです。