
- 作者: 井上靖
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1964/03/20
- メディア: 文庫
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→ 【他の寺院】【博物館・公園】【史跡・記念碑】上総国分尼寺跡その二
国分尼寺を訪れた日に、
その記事の中で「天平の甍」と書きながら、
ふと考えてしまいました。
「あれ、俺、天平の甍って読んだっけ??。」
読んだような記憶もあり、
あらすじは思い出せるんですが、
どんな感想だったのか、
まったく覚えておりません・・・。
本棚にも見当たらないので、
本屋で買って来ました。
読み直しているうちに、
少しずつ思い出しました。
おそらく初めに読んだのは、
大学生の頃のことでしょう。
当時は宗教的なものに、
過剰なほどに抵抗を感じていた私です。
なんと熱心な司馬遼太郎ファンでありながら、
「空海の風景」だけは敬遠していたほどだったんです。
その頃の私にはまったく聞きなれない、
仏教的な専門用語が多すぎて、
巻末の注釈とニラメッコしながら読んだものの、
なんだか良く解らぬままに読み終えたといったところ・・・。
・・・だったのでした。
今読んでみると、これ凄い面白いです。
名著は何年も前からそこに変わらずに存在していたのに、
愚かな私は、つまらないだの、面白いだの・・・。
・・・反省です。