私が勤める会社は、
創業八十年の典型的なオーナー企業。
私よりも一つ年下の創業者の孫が、
現在の三代目の社長です。
何度か書いております通り、
このオーナー企業という形態は、
ちょうど専制君主の「藩」のようなものなので、
本物の「バカ殿」では困りますが、
細かい方針なんぞは「家老」以下に任せて、
「苦しゅうない、良きに計らえ。」
なんて、言っているくらいが丁度良いのでしょう。
でもうちの三代目は洋行帰りの、
MBAのおぼっちゃま・・・。
我々社員の頭のことは、
土手に並んだかぼちゃと、
ほぼ同じものくらいにしか、
おもっていないものですから、
思いつきで実にへんてこりんな、
いろいろなことを要求してくる・・・。
徳川綱吉の世の「生類憐れみの令」なんていうのは、
まさにこんなものから出たのではないかと、
当時の世の嘆きが理解できるほどでございます。
勇気を出して「殿」を諫める者は、
皆どこかに「排除」されてしまいました。
当然、現在「殿」の周りを固める要職は、
「うなずきトリオ」の如し、
「イエスマン」ばかりであり、
「殿」の一声で、方針がころころと変わります。
まさに「朝令暮改」が「日常茶飯事」といったところ・・・。
だもん、オーナー企業なんてつーもんは、
大概、寿命は短いもんと相場が決まっておりますが、
この世界最古の企業である「金剛組」さんは、
敏達天皇七年 (578)の創業から、
一昨年の平成十八年(2006)までの、
なんと1429年間、
ずっと金剛家の経営する、
オーナー企業だったんですねぇ・・・。
・・・いやいや、驚きました。
→ 金剛組 - Wikipedia
公式サイト → http://www.kongogumi.co.jp/