「伽羅の香」

乱読家の私。



面白い作品に出会えて、
夢中で読み始めれば、
一日に何冊も読むこともありますが、
平均すれば大体三日に一冊のペースで本を読みます。



それでも年間にすると、たった120冊。
たとえ80年生きることが出来て、
60年同じペースで本を読むことが出来ても、
生涯で、読むことの出来る本は、
なんとたった7200冊・・・。



嗚呼、なんて少ないのだろう。
息子達よ、もっともっと本を読め。




少年易老學難成




人と人との出会いが「一期一会」であるなれば、
まさに本との出会いも「一期一会」であるのです。




→ 薬師寺東京別院「もうひとつの薬師寺展」





ですから、なんらかの「縁」を感じたら、
必ず読むように心掛けています。
この本を探して手に入れたのもそんな理由です。




伽羅の香 (中公文庫)

伽羅の香 (中公文庫)





この薬師寺東京別院の元々の持ち主であった、
香道家、山本霞月さんをモデルに、
激動の女の人生を描いた、
宮尾登美子さんの小説です。




個人名や法人・団体名を仮名にしているところから、
多くの創作を交えたフィクションという形を取っていますが、
「激動の女の人生」という宮尾さんお得意のお家芸
ついつい引き込まれて一日で読んでしまいました。




「人の幸せはお金ではない。」
と、いう当たり前のことを、
改めて再認識させてくれる素晴らしい小説でした。




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