「世界の終わり、あるいは始まり」


さて久しぶりの完全オフ。
午後からはかみさんの実家に出向き、
甥のPCの無線LANの不具合を直しに行く予定ですが、
午前中は、妻と長男が長男の視力検査の為、
眼科に通院したので、次男と私はお留守番。
ソファーで二人、
互いに足で蹴っ飛ばしあい、
陣地争いをしながらも、
ゴロゴロと読書タイムです。




やばいっす、これ。
とにかく、すげぇ、面白い。
なんすか、おい。
いやーっ、ぶったまげた。




世界の終わり、あるいは始まり (角川文庫)

世界の終わり、あるいは始まり (角川文庫)




新興住宅地周辺で連続する小学生誘拐殺人事件。
その住宅地に住む40歳のサラリーマンの主人公は、
次々と自分の前に現れる証拠の数々を目の当たりにし、
小学校6年生の我が愛する息子が、
この事件に関わりを持っているのではないかと、
どんどんと疑惑に取り憑かれていく・・・。
妄想か、現実か。
その時とった、彼の行動は・・・。




私もこの七月で39歳、
長男はちょうど小学校6年生です。
シチュエーションがここまで似ていると、
感情移入が深まることも確かですが、
この作家には、それだけではない旨さがあります。




裏表紙には、
「既存のミステリの枠を超越した、
崩壊と再生を描く衝撃の問題作。」
と、ありますが、
これは確かにただのミステリではありません。
いや、ミステリとすれば、
最後の結末に不満が残る人もいるでしょう。




いやいや、
これはミステリでもなければ、
サスペンスでもなく、
人間の深い内面を描いた、
純文学に近い・・・!?
いや〜、まったく、
「既存の枠」には嵌め難い作品です。




もう一回、続けて読み直そう。




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