「ツィス」(広瀬正・小説全集2)


→ 「マイナス・ゼロ」(広瀬正・小説全集1)




ツィス 広瀬正・小説全集・2 (広瀬正・小説全集) (集英社文庫)

ツィス 広瀬正・小説全集・2 (広瀬正・小説全集) (集英社文庫)




「マイナス・ゼロ」を取り上げた時に、
すっかり書いたつもりになっていた、
広瀬正さんの復刊第2巻、「ツィス」。




実は今、昨日発売になった第3巻、
『エロス』を読んでいるのですが、
それでこの2巻を書いていないことを思い出しました。



「ツィス」を読んだのも、
過去に何度かあったことを思い出しましたが、
やはり広瀬さんは「天才」であると感じました。
いや、この人は本当にタイムマシンで、
タイムトリップをしていたのではないだろうか。




それほどまでに各作品は「古さ」を感じさせないのです。
この「ツィス」は大きく分類すれば、
「パニック小説」というジャンルになりますが、
実際は「公害問題」を扱ったものであり、
また「集団心理」を扱ったものでもあります。




登場人物の「若さ」の線引きが、
「大正」「昭和」生まれのラインであることが、
数十年前に書かれた小説であることを思い出させます。




あ、そうそう。
「ツィス音」ではありませんが、
携帯電話がバイブしていると錯覚することが多々あります。




実はこれ米国では、
phantom vibration syndrome(幻想振動症候群)という名が付けられた、
ちょいとした「病」らしい・・・。




いけねぇ、ちょいとネタバレでした。(汗)




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